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朝には電話番号の持ち主が誰かをヒナが突き止めた。
赤｢で、どうすんの？｣
弟達を学校に送り出していってから、俺はヒナと向かい合って作戦会議や。
…学校？そんなもんサボってるわ！
紫｢いや、この電話番号の相手厄介なやつや。｣
結論から言うと母親のではなかった。
俺らの街から遠く、遠くのでっかい街を拠点に活動する人身売買を主な稼業とするチンピラの一人の電話番号らしい。
人身売買なんかまだあんのかよ、って鼻で笑いがちやけどあながちまだおる。確かに年に何人か行方不明者が出ているし、1人も見つかってへんとかおかしな話や。
赤｢警察いかなあかんのちゃうん？ほかの弟達も連れ去られたりしたら、｣
紫｢そうやねんけどな、警察には内通者がおるかもしれへん。こんな不審な誘拐事件がすぐに捜査打ち切りになっとる。こんなんありえへん。｣
チンピラやのにこんなに長いことやっていけてるのは警察が絡んでたからか…！
紫｢侯を、救い出してから…なんとか、マスコミにリークできたら…｣
赤｢そうや、マスコミがこんな事件に食いつかんはずないもん。｣
紫｢俺でも、大丈夫か…？｣
赤｢何がや？｣
紫｢すばる、俺10代の青年に見えるか？｣
ヒナが真剣にそんなこと言うから俺はちょっと笑いそうやった。
だって全然見えへんねん！
おっさんや！おっさん！
赤｢…いや、ぜんっぜん見えへんで｣
紫｢うわぁー、やっぱりか！｣
赤｢なんで10代やないとあかんの？｣
紫｢大人は大人の狡さを知ってる。やからああいう奴らはまだ成長しきってないチンピラ紛いの中高生を下につけることが多いねん。重要なことも教えんと自分らの言うことに従ってくれて、あっさりと縁を切れる部下や。｣
赤｢仲間のフリをして侯を救うってことか！｣
紫｢そやけど、無理やな。ああー！俺なんでこんなおっさんなんや！｣
ヒナは自分の髪をぐしゃぐしゃかき回す。
本気で悔しがってるとこ悪いけど、そのリアクションがすでにおっさんくさいというか、ヒナからおっさんを取ったらただのイケメンやから。
どうかこのままでおってくれ。
赤｢じゃあ、俺が行くわ！｣
紫｢…はぁ！？｣
それから猛反対するヒナを強引に納得させて、俺はそのチンピラ達の組織に入ることになった。
まあ、元々は俺はチンピラやったし、学校でもヤンキーに見られがちやから適任やろ。
それに俺は侯の緊急事態やっていうのに潜入捜査っていう名前にちょっとわくわくしてたし。
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よつば銀行(プロフ) - 初めの頃はまだ話が明るめだったのにここにきて話が暗くなり気持ちまで暗くなりそうです。 (2019年12月4日 23時) (携帯から) (
レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
Melody(プロフ) - はるさん» 楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2018年3月21日 22時) (レス) id: 9bd0e05f4d (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - はるさん» 頑張って下さい(*^-^*)楽しみに待ってます(*^_^*) (2018年1月28日 3時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 黒雪 アリスさん» ありがとうございます(T_T)受験自体は終わったのですが色々と忙しくて…。でもこれからはなるべく更新するよう頑張ります！ (2017年12月25日 0時) (レス) id: 88ccfb9833 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪 アリス - 更新待ってます!! 受験頑張って下さい!! (2017年12月23日 4時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年11月4日 14時
