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プルルルル
プルルルル
すばるとお買い物中に電話なって携帯みたらヒナからやった。珍しい!
貴重なヒナからの電話を取らへんやつがおるやろうか?いや、おらん!
「ごめん、ヒナからや。」
「おう。」
「もしもし?ヒナ?」
『A?』
「どうしたん?電話してくるとか珍しいやんー」
『なぁ、どうしよ、』
そう言ったきり泣き出してしまったヒナにどうしたらいいか分からんくって取り敢えず大丈夫やでー。って声をかける。
「なんや、どうしたん?」
うちが大丈夫やでー。ばっかり言うからすばるが怪訝な顔してる。
「ヒナ、泣いてんねん。」
「そら、あかんわ!!ヒナんとこいくぞ!」
急に大声を出して、うちの手をひっぱって駅に向かって走り出した。
「何何!?」
「泣いてるやつほっとかれへんやろ!しかもヒナやったら、尚更!」
「恋人の誕生日プレゼント買いに付き合ってほしいって言ったん自分やん!」
「それは後でもええ!先ヒナや!」
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駅からめっちゃ走ってヒナん家にきた。
久々の全速力で息切れすごいねんけど!
ピンポーン
「ヒナ?おるか?」
ハァハァ、ハァ、
「Aめっちゃうるさいねんけど」
「いや、お前、ふざけんな、速、すぎ」
「・・・やからデ「はぁ?」はーい。」
「やからデブやねん」って小さい声で言ったん聞こえてんぞ。
ガチャ
「Aと、すばる?」
玄関が開いて真っ赤に泣き腫らした目のヒナが顔を出した。ヒナの顔をみたすばるが威圧感のある声をだす。
ほんで顔も怖い!!
「家入れろ。」
「言い方きついってすばる!」
「お前なんでないてんねん。いじめられたんか」
「・・・俺、」
終始無表情のすばるに対してヒナはまた目が潤んできて俺、で止まってしまった。ここはうちの出番ちゃう?
「取り敢えず家入れてーな。ヒナも落ち着いてから話してな。」
「・・・ん、ん。」
「すばるも。ヒナ何も言ってへんねんから、そんな責める口調しない。」
「・・・」
なんかうちお姉さんみたいやん。
世話が焼ける弟2人の面倒をみる美人お姉さんってか?
「・・・最高やん。」
「何がやねん」
「なんでもないですぅー」
めっちゃ怪しんでるすばるを無視しヒナの家に入る。その間ヒナはずっと泣いてた。
こんなにヒナが泣いてるのに、あいつは何してんねん。1番大事なとこでマヌケな顔をしたヨコはこない。
あほ。お前の大事なヒナちゃん泣いてるぞ。
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二九(プロフ) - ありがとうございます!最後まで見ていただけると嬉しいです! (2017年3月18日 8時) (レス) id: 259aeb5cda (このIDを非表示/違反報告)
ちびひな - わー!とっても面白そう(*´∇`*)私にとって非常に嬉しい設定のお話です!今後の展開に期待しています(^^) (2017年3月17日 23時) (レス) id: bc599cef50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤茄子 | 作成日時:2017年3月17日 19時