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「はぁ…」
逃げてきたんはええけど、永瀬、どうしよう…
怒ってるかな？そら、怒ってるよな…
約束、すっぽかしたんやもん。
最低や、私。
「私の…あほっ…」
川に石を投げた。
投げた石はまるで私の心を表すかのように、ボチャン！と大きな音を立て、沈んでいった。
その時、
廉「ほんまに。その通りやわ。」
「永瀬…！？」
堤防の上に登り、私を呆れた顔で見下す永瀬。
なんで…なんでこんな時に…
「来て、くれたんや。」
廉「約束すっぽかされたからな。この怒りは、お前にもわかってもらわんと。」
「それは、ほんまにごめんなさい。反省してます。」
廉「まあでも、わかるけどな。お前の気持ち。」
「え…？」
永瀬は私の隣に来て、胡座をかいた。
そのまま後ろに両手をつき、川を見つめた。
廉「自分の好きな人に大切な人ができたら、そら辛い。増してやそれが、自分の側におる人やったら。」
そう、切なそうに微笑んだ永瀬は、
いつもよりほんの少しだけ、大人に見えた。
…………………………ん？
ちょっと待った。
今永瀬さん“わかるけどな、お前の気持ち” “自分の好きな人”っておっしゃいましたよね？
ってことは…
「永瀬、好きな人おんの？！」
廉「なんやねん。悪い？」
「え〜！意外！“俺は女子、みんなすき♡”とか、そういうタイプやと思ってたわ。」
廉「それはそれで…否めへんねんけど。」
「うっわ〜、垂らし〜。」
廉「うっさい！こちょこちょすんぞ！」
「ちょっ…！やめろやっ！」
廉「やめろ言われてやめるやつなんかおらんぞ！」
「くっそ〜…！お前にもしたる！」
廉「ちょ！お前！マジでそれはあかん！」
いつぶりやろ。
永瀬とこしょばし合いなんかしたん。
いつぶりやろ。
永瀬とこんなに笑い合ったん。
永瀬とじゃれあうのって、
こんなに、楽しかったっけ…？
「はははっ！はぁ〜…楽し…」
廉「それそれ。」
「は？なにがっ…」
私の両頬を思いっきり横に引っ張る永瀬。
地味に痛いんですけど…
「はにゃせや！」
廉「ふは、噛んどるし(笑)」
「おまえがほんなんふるはらやほ！」
永瀬はせんど笑った後、私の両頬から手を離して真剣な面持ちになった。
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ののん(プロフ) - 初コメ失礼します！スピンオフ見たいです！((o(｡ >ω<｡)o)) (2016年11月21日 17時) (
レス) id: 0259578a74 (このIDを非表示/違反報告)
くぼみ - めっちゃ面白かったです！感動した笑最近、涙腺緩くなってしもうて。笑、続き楽しみにしてます！頑張れんれん♪ (2016年9月10日 19時) (レス) id: 49f7691da1 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - すごく面白かったです！！更新頑張って下さい(^o^) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 4479b37f92 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あ、わかりました！！すごく面白いので更新たのしみにまってます！もし他の作品あったら、見させてもらいます(´>∀<｀)ゝ (2016年8月28日 21時) (レス) id: b9b97256b9 (このIDを非表示/違反報告)
みおたん(プロフ) - さくらさん» あ、わかりにくくてすみません！名前です！ (2016年8月28日 21時) (レス) id: a1abe2b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおたん | 作成日時：2016年8月25日 8時
