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私が大きい声で呼ぶと、
肩をビクッと揺らしたそいつ。
廉「…なんでここ、わかったん？」
「のんちゃんに教えてもろた。」
廉「あいつ…」
頭を抱えて踞る永瀬。
その永瀬に、目線を合わせて、
「聞いてほしいことが、あります。」
そう、目を見つめ言う。
すると、永瀬も私の目を見つめ、
口が開くのを待ってくれる。
「私、のんちゃんと付き合ってた。」
廉「それくらい知っとる。」
「でも私、のんちゃんのこと好きで付き合ったんやない。」
廉「それも知っとる。」
「永瀬のこと、忘れたかってん。」
9月の涼しい風が、
私と永瀬の間に吹く。
「愛菜ちゃんとヨリ戻す気ない言うてる割には、愛菜ちゃんにやけに優しかったし、声のトーンも私と話す時と全然ちゃうかった。」
廉「…」
「正直、妬いた。」
廉「焼き豚になってたんや。」
「黙れ、カス瀬。」
廉「ごめんやん。」
私は一呼吸置き、また話し始める。
「永瀬は今みたいに、私にいらんことばっか言うてくる。もうほんま、毎日ウザくてウザくて、堪らん。」
廉「えらい言われようやなあ、俺。」
「でも、そんな毎日が急に無くなったら、めっちゃ、寂しくて、辛くて…」
廉「…うん？」
「その時、改めて気付いた。私は永瀬のこと、世界一…ううん。宇宙一、好きなんやって。」
永瀬を見ると、とても優しい表情で、
私のことを見てくれてた。
「私、永瀬が好き。好きすぎて、困るくらい。」
永瀬も、同じ気持ちでいてくれてるんやろ？
だって別れた理由は…
廉「…その言葉、ずっと待っとってんで。」
廉『俺には、守らなあかん奴がおんねん。』
廉『そいつ、俺がおらな、なんも手につかへんねん。』
廉『まあそういうところも含めて、守ったりたいねんけど。』
廉『俺は誰よりも、そいつが好きやねん。』
廉「ほんま、お前は俺にベタ惚れやな。」
「ベタ惚れなんはそっちやろ？」
廉「…あほか。」
私の頭をわしゃわしゃ、と雑に撫でる永瀬。
顔赤いでっせ、永瀬。
「素直になれよ、永瀬！」
恋で大事なのは“諦めない気持ち”
そして……
“素直な気持ち”
お互い素直になれた私たちは、
共にこれからを歩んでいく ＿
Fin .. ♡
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ののん(プロフ) - 初コメ失礼します！スピンオフ見たいです！((o(｡ >ω<｡)o)) (2016年11月21日 17時) (
レス) id: 0259578a74 (このIDを非表示/違反報告)
くぼみ - めっちゃ面白かったです！感動した笑最近、涙腺緩くなってしもうて。笑、続き楽しみにしてます！頑張れんれん♪ (2016年9月10日 19時) (レス) id: 49f7691da1 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - すごく面白かったです！！更新頑張って下さい(^o^) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 4479b37f92 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あ、わかりました！！すごく面白いので更新たのしみにまってます！もし他の作品あったら、見させてもらいます(´>∀<｀)ゝ (2016年8月28日 21時) (レス) id: b9b97256b9 (このIDを非表示/違反報告)
みおたん(プロフ) - さくらさん» あ、わかりにくくてすみません！名前です！ (2016年8月28日 21時) (レス) id: a1abe2b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおたん | 作成日時：2016年8月25日 8時
