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久しぶりにダイレクトに聞いた、特徴のある永瀬の声。
振り向くと、いつもと変わらへん。
私を小馬鹿にする時の表情をしてた。
「…なんでしょう、鉄パイプさん。」
廉「豚足さんにお話があるんですわ。」
「ああ、そうですか。鉄パイプさん。」
廉「今日、一緒に帰んぞ。」
「は？愛菜ちゃんは？」
廉「ええから。黙って言うこと聞いとけ、豚足。」
「さっきからアホの一つ覚えみたいに豚足、豚足うるさいねん！この、色黒が！」
廉「ブヒブヒうっさいねん、ブタ！」
「うっわ！言いやがったな、クソ瀬！お前は鉄パイプじゃ！一生鉄パイプじゃ！ジジイなったらそのうち腕とかに錆できんぞ！」
廉「お前は秋にはもう出荷されるわ！永遠のお別れやな！Good bye forever！」
「英語で言う意味あんのか！」
廉「ない！」
「張り切って言うな！」
ぜーはーぜーはー言う私と永瀬。
“おお〜これやこれ！”とか言うて手を叩くクラスメイト。
“相変わらずやね”と苦笑してるのんちゃん。
きょとんとした顔で私と永瀬を見つめる愛菜ちゃん。
廉「はぁ…とりあえず！今日、一緒に帰るから。俺が部活終わるまで待っとけよ。」
「なんて一方的な幼馴染。あー、やだやだ。」
まあでも、久しぶりに言い合いできて喜んじゃってる自分も…いるんよな。
その時、
トントン、と優しく肩を叩かれた。
振り返ればそこには、ふわふわなオーラを身に纏った愛菜ちゃんがいて。
愛「平野（人1）ちゃん、やんな？」
「そうやけど…」
愛「私も廉のこと、一緒に待っといてええかな？」
「えっ…」
愛「平野ちゃんとも色々話したいことあるし…な？」
…嫌、絶対嫌。
あ〜あ、私、性格悪…
つくづく自分が嫌になる。
〔ちょっとあんた、何言うてんの？〕
〔永瀬くんと知り合いやからって、調子乗りすぎちゃう？〕
〔言うとくけど、あんたなんかより平野ちゃんの方が絶対かわいいから。〕
〔永瀬くんと平野ちゃんの邪魔、せんといてくれる？〕
「ちょ、やめて！愛菜ちゃん、いいよ？一緒に待っとこ？」
愛「ほんまに！？やったあ！ありがとう！」
ギュッ、と抱きつかれた。
女の子らしい、ベリー系の香水の匂いがする。
…あ〜あ、負けたわ。こりゃ。
私に勝ち目なんて、もうないんや。
今日の帰り道で、
せいせいするやろ。
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ののん(プロフ) - 初コメ失礼します！スピンオフ見たいです！((o(｡ >ω<｡)o)) (2016年11月21日 17時) (
レス) id: 0259578a74 (このIDを非表示/違反報告)
くぼみ - めっちゃ面白かったです！感動した笑最近、涙腺緩くなってしもうて。笑、続き楽しみにしてます！頑張れんれん♪ (2016年9月10日 19時) (レス) id: 49f7691da1 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - すごく面白かったです！！更新頑張って下さい(^o^) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 4479b37f92 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あ、わかりました！！すごく面白いので更新たのしみにまってます！もし他の作品あったら、見させてもらいます(´>∀<｀)ゝ (2016年8月28日 21時) (レス) id: b9b97256b9 (このIDを非表示/違反報告)
みおたん(プロフ) - さくらさん» あ、わかりにくくてすみません！名前です！ (2016年8月28日 21時) (レス) id: a1abe2b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおたん | 作成日時：2016年8月25日 8時
