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「え？！元カノ！？」
廉「うるっさ…鼓膜破れるわ。」
「だ、だって彼女おるとか！私知らんかった！」
廉「言うてへんもん。」
「言わんかい！」
永瀬に詳しく聞いたところ、
あの美少女の名前は桐島愛菜ちゃん。
どうやら、中学時代の元カノらしい。
てかさ！私、ほんまに知らんかってんけど！
永瀬に彼女おったとか知らんかった！
廉「隣の中学やってん。愛菜、サッカー部のマネージャーやっとったから、練習試合の時に会うて…そっから、趣味やらなんやら聞いたり話したりしてたら、波長が合ったんよ。これが。」
「ほ〜ん。んで、付き合うことになった。と？」
廉「そういうことっすね、はい。」
「“そういうことっすね、はい。”や、あらへんがな！なんで私に教えてくれへんかったん！」
こう聞くと、永瀬は少し眉を下げた。
廉「だって、お前絶対俺のこと僻むやん。」
「は？」
廉「お前って俺みたいにモテへんし？部活やってへんから出会いとかもあらへんし？だから、彼女できたとか言うたら、俺イジメられると思ってん。」
「そない女々しないわ！」
こいつ、私をどんだけ性悪や思とんねん！
まあでも確かに、
僻んだかもしれんな。←
「でもさ、なんで別れたん？愛菜ちゃん、めっちゃ永瀬のタイプに合うてたで？」
そう聞くと、固く口を結んだ永瀬。
下唇を噛み締めて、俯いてる。
「永瀬？」
廉「…フられてん、俺。」
「え…永瀬、が…？」
廉「おん。“もう飽きた”言われてな。」
「そう、なんや…なんか、ごめん。」
廉「ええよ、別に。俺、そん時愛菜以上に好きな人おったし。」
足元に転がっていた石ころを蹴り歩く。
さすがサッカー部。
小さい石ころでもコントロール抜群。
「愛菜ちゃん以上の好きな人おったのに、なんで愛菜ちゃんと付き合ったん？」
私がこの質問をした途端、永瀬の蹴っていた石ころがグレーチングへとナイスイン。
廉「…妬いてほしかってん。その、好きな人に。」
“俺、ジェラ男やからさ”とか訳のわからんこと言うて、自分で笑ろてる始末。
廉「まあでも、な。愛菜とヨリ戻す気ないし。あいつが転校してこようがなんやろうが、俺は今の好きな人を愛し続ける。」
“ほなまた明日”と言って、自分の家の方向に走って行った永瀬。
私は思った。
永瀬に好かれてる人が、心底羨ましい。と。
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ののん(プロフ) - 初コメ失礼します！スピンオフ見たいです！((o(｡ >ω<｡)o)) (2016年11月21日 17時) (
レス) id: 0259578a74 (このIDを非表示/違反報告)
くぼみ - めっちゃ面白かったです！感動した笑最近、涙腺緩くなってしもうて。笑、続き楽しみにしてます！頑張れんれん♪ (2016年9月10日 19時) (レス) id: 49f7691da1 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - すごく面白かったです！！更新頑張って下さい(^o^) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 4479b37f92 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あ、わかりました！！すごく面白いので更新たのしみにまってます！もし他の作品あったら、見させてもらいます(´>∀<｀)ゝ (2016年8月28日 21時) (レス) id: b9b97256b9 (このIDを非表示/違反報告)
みおたん(プロフ) - さくらさん» あ、わかりにくくてすみません！名前です！ (2016年8月28日 21時) (レス) id: a1abe2b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおたん | 作成日時：2016年8月25日 8時
