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複雑な気持ちのまま、
気付けばもう深夜の1時。
寝ようとしても、なかなか寝れへんくて。
そりゃあ、寝れへんよ。
だって私の部屋の窓から見えるんやもん。
廉「うあ〜！もうわからへん！」
…永瀬の部屋が。永瀬が。
あ、永瀬なんかほざいとるな？
あんな永瀬な、理数系は得意やねんな？
せやけど、文系がめっちゃ苦手やねん。
よう教え合ってたな、高校受験の時。
廉『なあ、なんで文法とかあるん。』
『知らんがな。早よせんかい。』
『なあ、なんで数学とかあるん。』
廉『将来のためや。早よせえ。』
廉「…！…い！聞こえとんのか、ボケ！」
「What？！」
私と永瀬の部屋の窓は隣同士やから、お互いの部屋を出入りできる距離。それくらい近い。
せやから、永瀬の声が頭上から聞こえるのなんかもう慣れっこのはず…やけど。
今日は永瀬のこと考えとったから、いつも以上に吃驚してしもた。
そのせいで、永瀬に疑いの目で見られる。
廉「あ、もしかして！」
ビクッ、と自分の肩が震えるのがわかった。
永瀬ってそんな勘鋭いっけ…？
廉「やましいこと考えてたんやろ！」
ガタッ、とベットから落ちそうになった。
せやせや。永瀬はかなり鈍感やったわ。
一時期“鈍感永瀬”って呼んどったくらいやもん。
「なんでそうなんねん…永瀬じゃあるまいし。」
廉「しゃあないやろ？健全な男子高校生やねん。」
「ええように言いすぎじゃ…」
永瀬に口答えするために、永瀬を真っ直ぐ見つめて、ドキッとした。
いつもはきっちりセットされてる茶色の髪の毛が、
今は全くセットされてないノーマル状態。
伸びた前髪から見える色素の薄い瞳が、あまりにも綺麗で。
口答えをする気すら、なくなった。
廉「おい、どないしてん。」
「えっ？いやっ、別に…？」
廉「あ、もしかして！」
まあ“鈍感永瀬”の称号を持つ男やから。
今回も外してくれるやろ。
…と思ったのが間違いでした。
廉「俺のこと、かっこいいとか思った？」
グサッ、と何かが私の胸に刺さる。
…なんでこういう時当てんねん！
さっきの当てとけや！
いや、あかんな。さっきのもさっきので、
当てられたら困るん私やし。
「そ、そんなわけないやろ！この自意識過剰男！出て行け！」
そう言いながら永瀬に枕を投げつけてる私の顔は、
多分めっちゃ真っ赤。
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ののん(プロフ) - 初コメ失礼します！スピンオフ見たいです！((o(｡ >ω<｡)o)) (2016年11月21日 17時) (
レス) id: 0259578a74 (このIDを非表示/違反報告)
くぼみ - めっちゃ面白かったです！感動した笑最近、涙腺緩くなってしもうて。笑、続き楽しみにしてます！頑張れんれん♪ (2016年9月10日 19時) (レス) id: 49f7691da1 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃 - すごく面白かったです！！更新頑張って下さい(^o^) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 4479b37f92 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あ、わかりました！！すごく面白いので更新たのしみにまってます！もし他の作品あったら、見させてもらいます(´>∀<｀)ゝ (2016年8月28日 21時) (レス) id: b9b97256b9 (このIDを非表示/違反報告)
みおたん(プロフ) - さくらさん» あ、わかりにくくてすみません！名前です！ (2016年8月28日 21時) (レス) id: a1abe2b3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおたん | 作成日時：2016年8月25日 8時
