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亜嵐side



病室内は夕日に染っていた



亜嵐「…ぐすっ…はぁ…」



1人になりたいと言ったら、当たり前だけどメンバーみんな病室を出て行った

俺から突き放しといて怖いから助けてなんて言えない

散々迷惑かけてきたし、、




亜嵐「…はぁ…これ取れば…死ねる？」



もう自分の命を絶つ事しか考えられなくなっていた




コンコン…




医師「白濱さん、今お話よろしいですか？」

亜嵐「はい…」

医師「今日の昼頃に胸のレントゲンを取りました。胸水、ほぼ抜けきっています。その為、明日管を抜く手術をします。」

亜嵐「よろしくお願いします」




______________________________



次の日




龍友「亜嵐くん、頑張ってな？」

亜嵐「…うん…」




メンバーみんなに見送られ手術室に入った



麻酔でふわふわしてくる意識

スーッと吸い込まれるように眠りに落ちた







──ん…、──くん、…



誰かに呼ばれてる気がしてゆっくり目を開けた



玲於「あ、気づいた！」

裕太「お疲れ様！」

メン「無事手術終わったよ！」




右下に目を移すと、何も無かった


ほんとに管取れたんだ




隼「これで少し動けるようになるね！」

玲於「足…動きづらくたって、亜嵐くんなら平気だよ！」

亜嵐「ははっ笑、そうだね、、」



病院の先生が、手術の事言ったから来てくれたのかな…



裕太「なんか亜嵐くんらしくないなぁ。」

亜嵐「え？」

裕太「笑顔ないで？明るさも、」

亜嵐「うそ、いつも通りだよ？」

裕太「そうか？ほんならいいわ笑」

亜嵐「うん笑」




危ない…


裕太くん勘が鋭いから。


てかGENEメン全員が怖いくらい勘が鋭い


隠しててもすぐバレるんだよね。



大丈夫だよ…


迷惑かけないから…





俺は寝たふりをした






涼太「亜嵐くん、…寝ちゃった？」

メン「疲れてたのかもね…」

玲於「どうする？」

隼「一回帰る？」

龍友「そうやな、ゆっくり休ませたろ」




……パタン





亜嵐「帰った…かな」




俺は酸素マスクを外し、起き上がった




亜嵐「…ｯ、はぁ…」



傷口が痛むのは当たり前だと思ってたんだけど、まさかの目眩

病気の主の症状…

忘れてた…



でも、もう決めたからｯ、



動かない足を無理矢理動かして地面に足をつけた



亜嵐「…っしょ！……あっ……」




ドンッ！




なんで……


足にはもう力が入らなかった。

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