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亜嵐side



酷い吐き気で意識が浮上した

なにｯ……？

薄く目を開けると、マネの車だった

目を開けた途端視界がグワンと揺れたけど

帰ってる事だけは理解出来た…

迷惑かけたくない…




亜嵐「はぁっ…ｯ、ふ〜ｯ…」



何とか落ち着いてほしくて色々な呼吸を試したけど、せり上がって来る物の威力は強くて…



亜嵐「はぁっはぁっ…ｯげっ！、」



ヤバいっ…

思いっきり喉から嫌な音がなり、口の中が酸っぱくなる

もう無理だ…



隼「誰か！袋ない!?」

玲於「さっき買ったのでいいならあるよ！」

隼「ありがと！」



そんな声が聞こえたかと思うと、俺の口元に広げられたビニール袋

みんなが俺を見ている視線を嫌でも感じた

車の中で戻したら確実に匂いが広がる

嫌だ、、



隼「亜嵐くん？吐いていいよ！」

亜嵐「(フルフル)ｯはぁっはぁ、んｯ…はぁ…」

隼「ほら酸素マスクも取ったから、ね？」



そう言うと同時に背中をゆっくりさすられる

そんな事されたらっ……



亜嵐「うっ…ｯお"ぇっ、はぁっ…げぼっ…」



ほらぁ……



涼太「酔っちゃったかな…」

玲於「この匂いにまたやられちゃうよね、マネー、窓開けていい？」

マネ「いいよ！止まった方がいい？」

龍友「どうやろ…」



みんなが俺だけの為に色々やってくれてる

ごめんなさい…

ごめんなさい…



亜嵐「けほっげほっ…ｯうぇっ…ぐすっ…」

隼「治まってきた？」

亜嵐「げほげほっ…ｯうん…はぁっ…はぁっ…」

裕太「泣かんでええねん、、」

涼太「大丈夫大丈夫…」



口元を拭かれてうがいをさせてもらって…

酸素マスクを付けられた



亜嵐「はぁっ…はぁっ…ん"〜…げほっ、はぁっ…」

龍友「マネさん、止まらんでええわ！でもちょっと急いで？」

マネ「了解！」



まだ少しぐるぐるする胃を必死に撫でる

目を開ければまたあの強烈なめまいに襲われる



亜嵐「はぁっ…うｯ…はぁっ…はぁっ…」



出る訳では無いけど空嘔吐をしてしまう



隼「めまい来てるのかな…、気持ち悪いね…」

涼太「フラフラしてるね、ちょっと椅子倒そうか」



椅子を少し倒してくれて、力が抜けた瞬間また睡魔が襲ってきた

寝るの怖い……

けどそんな抵抗虚しく俺の意識は暗闇に落ちた

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