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隼side
走って近付くと紛れもなくそれは亜嵐くんだった。
なんで、こんな所にいるの？
僕のスマホ……
これを僕に届けようと、追いかけてきてたのか…
亜嵐「、っはぁっ…はぁっ…たす…けて……」
隼「亜嵐くん!?」
虚ろな瞳で、僕を見て震える手を精一杯伸ばしてきた。
でも焦点が合わない。
どうしちゃったの……
亜嵐くん……
隼「亜嵐くん？分かる？」
亜嵐「はぁっ、はぁっ…こゎ、ぃ…けほけほっ…」
僕の問いかけには一切答えず、ブルブル震え続けている身体。
……なんか…身体熱くない？
隼「ちょっとごめんね？…熱っ！」
おでこを触ると物凄く熱かった。
このままじゃヤバい。
僕に伸ばしてきていた手は、今は力なくだらんと垂れ下がっている。
亜嵐「けほっけほっ、…げほっ……はぁっはぁっ」
苦しそうに咳き込む亜嵐くんの背中をさする。
隼「亜嵐くん、ちょっと待っててね！今、先生呼んでくるから！…っ？」
亜嵐くんをもう一度廊下に寝かせてナースステーションに走っていこうとした時、
キュッ……
弱々しく服を握られた。
亜嵐「はぁっはぁっ、いかな…で、うぅっ、…」
隼「亜嵐くん……」
涙をぼろぼろ流しながら、そう言ってきた。
亜嵐「はぁっ、いやっ…嫌だァァ……泣」
次の瞬間何かが切れたかのように大泣きしだした亜嵐くん
隼「分かった、行かないから…っ。大丈夫だよ。大丈夫だから……」
亜嵐「…ひぐっ…げほげほっ…うぅ〜……泣」
隼「亜嵐くん、苦しくなっちゃうから…、泣きやも？」
亜嵐「……ぐすっ、ひっく…けほっ……ひっく」
……落ち着いてきたかな？
抱きしめていた腕をほどき、顔を覗き込むと、
亜嵐「はぁっ、はぁっはぁっ…う"ぅ……」
目は虚ろで、真っ赤な顔の亜嵐くんがいた。
やばい……
完璧熱上がってる。
でも亜嵐くんから離れちゃダメな気がして…
しょうがない！
隼「すいませーーん！誰かーー！」
こんな夜にすいません……
でもこうするしかない。
苦しそうに呼吸する亜嵐くんは
キュッと未だ服を握ってる。
バタバタバタ……
看護師「どうされましたか？…あ！もう少しお待ちください！」
慌てた様子で戻って行った看護師さん
隼「亜嵐くん、もう少し頑張れ…」
亜嵐「はぁっはぁっ、ひっく…けほっ……」
隼「亜嵐くん……亜嵐くん…っ」
僕は力なく横たわる亜嵐くんを強く抱き締めた。
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こもりん??(プロフ) - mimiさん» おめでとうございます！頑張ります！ (2020年1月5日 8時) (
レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - あけましておめでとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0fb55262b9 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - みなゆいさん» おめでとうございます！楽しんで貰えるように頑張りますｆ^^*) (2020年1月4日 16時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - 叶夢さん» おめでとうございます！頑張ります！ (2020年1月4日 16時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
みなゆい(プロフ) - あけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！！更新、楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年1月4日 12時) (レス) id: a6fe0d12b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こもりん | 作成日時：2019年10月31日 8時
