83 ページ33
龍友side
遠くで酷い咳が聞こえて飛び起きた
ベットに目を移すと、大汗かきながら苦しそうに呼吸する亜嵐くんがおった。
なんや…
いつもと苦しみ方と咳が違くて思考が停止する。
龍友「亜嵐くん?!どないしたん?!」
亜嵐「くる、…しゲホッゲホッぜーゲホッ…」
こっちを潤んだ瞳で少し見て、すぐに苦しそうにぎゅっと目を瞑ってしまった
龍友「亜嵐くん、横向けるで？」
これで落ち着くやろ……
亜嵐「ひゅ…くっ、ゲホゲホっゲホッくっ、ひゅ…」
けど…
落ち着くどころか酷くなってくる
これ……呼吸出来とるか？
なんでや…
……なんなん？
背筋につーっと冷や汗が垂れる
熱も相当高いな……
不規則になってくる亜嵐くんの呼吸
龍友「え、ちょ待って…亜嵐くん…どないしよ」
亜嵐「はぁっ、はっゲホッゲホッひゅげほげほっ…」
しょうがなく叫ぶと、最年少がなだれ込んできて、玲於が救急車を呼んでくれた
隼は取り乱して、涙目や…
亜嵐「ひゅゲホッ…くっ、〜っ、ｶﾊｯ、、、はっ」
あかん、
今……
龍友「っ起こすで？」
隼「今……」
龍友「おん、ちょっと呼吸止まったよな、亜嵐くん、分かるか？」
隼「亜嵐、くんっ…」
亜嵐「ぜー…ぜー…ひゅ…ゲホッゲホッ…」
この体勢がダメなんか？
よぉわからんけど横向けても落ち着かないなら座位や
抱き上げて必死に背中をさする
肩が激しく上下しとる
苦しいんやろな……
玲於「あと5分くらい！亜嵐くん、唇……」
え？
亜嵐くんの唇は真っ青やった
龍友「あ…、亜嵐くん分かるか？」
亜嵐「はぁっ…はぁっ…ひゅ…ひゅ…」
隼「亜嵐くん！息吸って！」
玲於「外出てるね！」
龍友「頼んだ！ゴメンな！亜嵐くん、大丈夫やからな〜、ゆっくりやで？」
僕がそう言った時やった
救急車のサイレンが聞こえてきたと共に重くなった亜嵐くん
隼「…ぁらん、くん……？」
下を見れば、僕の腕の中でぐったりとして浅い呼吸を繰り返し意識の無い亜嵐くん
龍友「亜嵐くん！亜嵐くん?!」
亜嵐「はっ……ひゅ…、ｸｯ…ひゅ…はぁ…ｸｯ…」
亜嵐くんの身体は熱いのにブルブル震えとって、口の端から泡が出始めた
医療に知識がない僕でもわかる。
このままじゃ……死んでまう……
隼「いやぁっ！ねぇ！亜嵐くん！」
ガチャ！
玲於「こっちです！早く！」
玲於の大声が聞こえたと思ったら救急隊の人が部屋に入ってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こもりん??(プロフ) - mimiさん» おめでとうございます！頑張ります！ (2020年1月5日 8時) (
レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - あけましておめでとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0fb55262b9 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - みなゆいさん» おめでとうございます！楽しんで貰えるように頑張りますｆ^^*) (2020年1月4日 16時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - 叶夢さん» おめでとうございます！頑張ります！ (2020年1月4日 16時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
みなゆい(プロフ) - あけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！！更新、楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年1月4日 12時) (レス) id: a6fe0d12b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こもりん | 作成日時：2019年10月31日 8時
