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龍友side
涼太からLINEで、亜嵐くんの副作用が出始めたって連絡が来た。
症状は咳や熱か……
地味に辛いやつやんな。
でもこの時の俺はそんな重くは考えとらんかった。
龍友「あかん。19時になってもうた。」
夕方くらいに行けると涼太にLINEして結局夜や、、
ガラガラ
龍友「涼太すまん!遅なってもうた」
涼太「大丈夫!」
龍友「亜嵐くん、調子どうや?」
亜嵐「龍友、、くん……げほっけほっ…」
普通の風邪の軽い咳ではなく、奥の方から出る重い咳をした亜嵐くん
これ……苦しいやろ…
涼太「辛そうで…もう……」
龍友「そやな……」
亜嵐くんの額には汗が浮かび、肩で苦しそうに息をしてる。
龍友「この薬、いつ終わるん?」
涼太「なんか、ずっとらしい…。肺炎とか危険になったら中断されるらしいけど、この風邪の段階では咳がどれだけ苦しくても、薬は辞められないって、、」
龍友「そんな……」
ベットのシーツをぎゅっと掴み、もう片方の手で胸元を握りしめ苦しそうに呼吸してる亜嵐くん…
病気治してるんに、逆に病気が酷くなっとるみたいや……
体調の悪化、難病と言われた病気の猛威を改めて認識させられた様な気がした。
亜嵐「げほげほっ!…はぁ、、っげほっげほっ!」
涼太「亜嵐くん!」
龍友「大丈夫か?!ゆっくりやで!」
亜嵐「はぁはぁ、、げほげほげほッ、げほっ!」
急に酷い咳が止まらなくなった。
咳を落ち着かせようとそっちに集中していたが、ふと亜嵐くんの手が震えていることに気がついた。
龍友「あかん。震えとる…。」
涼太「ぁ、、…」
龍友「涼太、大丈夫。ナースコール押してくれへん?」
涼太「ぅん……」
怖くなってしまっている涼太に優しく指示を出し、亜嵐くんを見る
亜嵐「げほげほっ、ひゅ…げほげほっ…うぅっ…」
亜嵐くんの顔は真っ赤になり、それに比べて唇の色は若干青紫になっとった。
ガラガラ…
医師「白濱さん!酸素マスク付けますね!」
それから先生に処置をしてもらい、落ち着きを取り戻した亜嵐くん、
龍友「苦しかったな…」
涼太「大丈夫かなぁ……」
亜嵐「スー……スー……」
龍友「寝れてるから平気や。また明日来よ」
涼太「うん。」
亜嵐くんのベット横の小さいライトを消し、俺達は病室を出た。
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こもりん??(プロフ) - mimiさん» ありがとうございます!mimiさんの案も参考にさせて頂きます!頑張ります! (2019年10月30日 7時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - みなゆいさん» ありがとうございます!参考にさせて頂きます!頑張ります! (2019年10月30日 7時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 貧血が酷くなる?でどうでしょうか?頑張ってくださいね! (2019年10月30日 4時) (レス) id: 0fb55262b9 (このIDを非表示/違反報告)
みなゆい(プロフ) - 上手く言えないですけど、高熱が下がりにくくなる、とかですかね。参考になれば嬉しいです!これからも頑張ってください! (2019年10月29日 23時) (レス) id: 4860837c68 (このIDを非表示/違反報告)
かんな - はい! (2019年10月13日 15時) (レス) id: 1c96882bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2019年9月19日 9時