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亜嵐side
医師「それではお話していきたいと思います。」
少し間を空けてから、
医師「手術中は人工心肺の方で補助しながら施行して行きます。今まで私は、何人もの移植手術をこなしてきましたが……。小森さんの場合、体調面、肉体的にも弱っていた部分があった為に、術中に熱性痙攣、その後の呼吸が一時的に弱くなり、脳に酸素が回らなくなった時間がありました。」
玲於「…は?」
玲於が震えながら、先生を睨みつけていた。
龍友「じゃあ、隼はどうなるん?平気なんか?」
医師「未だ意識状態も悪く、なんとも言えない状況です。麻酔が切れても目を覚まさない可能性が高いです。」
裕太「嘘やろ?なあっ!」
医師「申し訳ございません。」
亜嵐「後遺症は……」
医師「後遺症の方は、意識が戻ってからでないと、脳の検査ができません。移植の方に関しましては、せん妄症状が現れると思われます。」
涼太「せん妄…?」
医師「一時的に場所や時間が分からなくなったり、幻覚、幻聴などが現れてしまう精神症状です。」
玲於「……そんな事より、隼に会いたい。」
医師「分かりました」
俺らはICUに向かった。
専用の服を着て、入ると酸素マスクをつけられた隼が眠っていた。
周りには大量の機械類が連なり、隼の体にそれは全てくっついていた。
亜嵐「お疲れ様。隼、」
龍友「よぉ頑張ったな…」
玲於「苦しかったね…。早く……グスッ……目覚ましてよぉ〜、、泣」
メン「そうだよ!みんな待ってるからね!」
言葉を伝え、ICUをあとにした。
玲於「隼……グスッ……」
玲於はさっきから泣いてしまって、メンさんと龍友くんにお話されている。
涼太「亜嵐くん…。」
亜嵐「ん?」
涼太「隼……大丈夫ですよね?」
亜嵐「大丈夫!あいつは強いから笑2.3日すりゃおはようって起きるよきっと、」
裕太「そやな〜、お腹すいたとか言いそうやわ笑」
涼太「そうだよね!笑」
メン「せん妄症状とかなんとかって言ってたけど、隼出なそう」
亜嵐「でなければいいね…」
俺達は隼の周りでは笑っていようと心に決めた。
不安にさせないように。
玲於も頑張ると頷いてくれた。
亜嵐「明日もまた来よう!」
全「はい!」
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こもりん??(プロフ) - さつきさん» え……、、すっごい嬉しいです!書いて良かったです´`*長いのに、最後まで読んでくださりありがとうございました! (2020年6月3日 21時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 最初から全部読ませていただきました。いろんな話を読んできましたが、初めて涙が出ました。ほんと感動しました! (2020年6月3日 21時) (レス) id: fa4c7fa2a6 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - こもれお☆さん» あらら…。初めての作品だったのでそう言って頂けて凄く嬉しいです! (2020年4月10日 22時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
こもれお☆(プロフ) - あれ?目から滝が...(;ω;) (2020年4月10日 1時) (レス) id: c272066b12 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - むぅちゃんさん» そんな……!ありがとうございます!すごい嬉しいです!最後まで読んで頂きありがとうございますf^^*) (2019年10月2日 0時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2019年9月1日 22時