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亜嵐side

救急車がやっと来て、俺だけ乗って病院に向かった

救急車の車中は、慌ただしかった。

隼「ゲホゲホッ、ひゅ−ッ…ゲホゲホッ、ゲホッ…はぁっ」

亜嵐「隼、大丈夫だからな…」

隼「はぁっ……っはぁッ…ぁ、らん…くん……ゲホッ」

苦しそうにしながら、俺の名前を呼んだ隼

亜嵐「ん?どうした?」

すると、隼の細くなった腕がゆっくり動き、俺の方に手が伸びてきた。
俺が微笑んで握り返すと、

隼「はぁっ……っはぁ、怖ぃ…ッはぁ、はぁ………」

え……
涙目で俺に怖いと弱々しく言った隼
今まで、こんなにも弱気になった事は無かった。

亜嵐「大丈夫、大丈夫だよ…」

隼「はぁっ……はぁ………はぁっ、」

救1「小森さん!?…呼吸弱くなってます!」

救2「小森さん!…酸素上げて、」

え…

pipipipiー

隼「はぁっ……はぁッ……………」

またあの嫌なアラーム音が救急車の中に鳴り響く。

救2「呼吸停止、挿管して酸素送る!」

嫌だ…
俺の手を握っていた隼の手の力がだんだん抜けていった。

救1「病院着きました。」

ガチャっ……

医「小森さん!小森さん!?分かります?」

担当医の先生が、直ぐに隼に駆け寄った

医「人工呼吸器付けて!…白濱さん、小森さんの検査をするのでもう少しお待ちください!」

亜嵐「…隼はッ…助かりますよね?」

もう怖くて、隼が消えちゃうんじゃないかって……

医「大丈夫です。必ず救います!」

そう言って、走って行ってしまった。


俺は待合室に座って、みんなに連絡した。

裕太「はぁっ……っはぁ、亜嵐くん!」

亜嵐「…ぁッ、裕太くん」

何も言わず俺の隣に座った裕太くん
次の瞬間、抱きしめられた。

裕太「辛かったやろ、泣いてええで?」

亜嵐「ぇ……?」

裕太「隼はきっと大丈夫や、またあの笑顔で笑ってくれる。」

亜嵐「…フッ…グスッ……うぅぅ、ひっく…」

俺が泣いている間ずっと頭を撫でてくれていた。

隼、
早く元気になっていつもの笑顔見せてよ…
また亜嵐くん!って言って走って飛びついてきてよ…

裕太「落ち着いたか?隼は、絶対大丈夫や!検査も問題無くて、すぐ帰れるやろ!」

亜嵐「グスッ……そうだね!」

その後続々とメンバーが来て、同じことを言いあっていた。



でも、これからもっと苦しむとは誰しもが考えていなかった。

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設定タグ:GENERATIONS , 小森隼 , 病系   
作品ジャンル:泣ける話
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こもりん??(プロフ) - あんさん» やっぱり泣いちゃいますよね!笑 ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年3月22日 23時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - こもりん??さん» 私も泣いてしまって読めない気がします(笑)これからも更新楽しみにしてます! (2019年3月21日 18時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - あんさん» 間に合わなかった系ですね……泣 書いてるうちに私が泣いちゃって書けなくなっちゃいますね、きっと笑 限界まで来て危険な状態になってしまい……どうなるかお楽しみに!笑 提案してくれてありがとうございます! (2019年3月21日 18時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 移植する日が決まったけど、移植する前日に隼くんの身体に限界が来てしまう…みたいな流れはどうでしょうか?これからもお話楽しみにしてます! (2019年3月21日 1時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - はーとくんさん» ありがとうございます!志田は最悪な人間ですね!更新頑張ります! (2019年3月11日 23時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こもりん | 作成日時:2019年2月8日 19時

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