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亜嵐side
隼が寝てる間に、入院の準備をまた始めた。
龍友くんとメンさんが隼の家に下着などを取りに行った。
隼「ん……」
お?
起きるか?
隼「ゲホゲホッゲホッ…ひゅゲホゲホッ、ひゅー……」
玲於「ゆっくりゆっくり!苦しいね…」
肺炎って知ってたけど、ここまで酷いとは…
ほんとに苦しそう。
胸元を抑える手の力は全く緩まない。
隼「ゲホゲホッ、ケホッ………はぁっ、っはぁ……」
玲於が背中をさすってあげると治まってきた。
今は玲於にぐったり寄りかかってる。
玲於「熱高いわ、身体あっつい」
玲於がそう言った。
おでこに手を当てると、さっきよりも高い熱が伝わってきた。
涼太「はい。冷えピタ貰ってきた!」
亜嵐「ありがとう!隼、ちょっと冷たいよ?」
隼「ビクッ……ゲホゲホッ…ゼェ……、」
pipipipiーpipipipiー
裕太「8度9分…。9度近いやん…」
うわ、そんなあるのか…
隼「はぁっ、はぁっ……ゲホッ…ゲホゲホッ、」
隼を見ると、忙しなく呼吸している。
隼の場合は肺に疾患があるから、肺炎も長引くし、重症化してしまう。
分かっててもやっぱり苦しむ姿を見ると辛い。
玲於「落ち着いたかな、」
玲於が優しく隼をベットに寝かした。
隼「はぁ…はぁ、ケホッ…」
亜嵐「水飲む?」
コクっと頷いた隼
酸素マスクを外して、口にストローを入れると、少し飲んだ。
隼「はぁ…ぁりがとう……はぁっ、ゲホッ…」
弱々しく微笑んだ隼
その笑顔を見て、隼が消えてしまうんじゃないかと思った。
こんな事…考えたくないのに……
どんどん悪い方に考えてしまう。
裕太「亜嵐くん、ちょっとええか?」
亜嵐「……ぇ、?」
涼太「行ってきな!」
玲於も無言で頷いていた。
亜嵐「ごめん…」
俺は、裕太くんと共に隼の病室を後にした。
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こもりん??(プロフ) - あんさん» やっぱり泣いちゃいますよね!笑 ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年3月22日 23時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - こもりん??さん» 私も泣いてしまって読めない気がします(笑)これからも更新楽しみにしてます! (2019年3月21日 18時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - あんさん» 間に合わなかった系ですね……泣 書いてるうちに私が泣いちゃって書けなくなっちゃいますね、きっと笑 限界まで来て危険な状態になってしまい……どうなるかお楽しみに!笑 提案してくれてありがとうございます! (2019年3月21日 18時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 移植する日が決まったけど、移植する前日に隼くんの身体に限界が来てしまう…みたいな流れはどうでしょうか?これからもお話楽しみにしてます! (2019年3月21日 1時) (レス) id: 500db723e5 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん??(プロフ) - はーとくんさん» ありがとうございます!志田は最悪な人間ですね!更新頑張ります! (2019年3月11日 23時) (レス) id: 751c27b14f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2019年2月8日 19時