1歩ずつ…2

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亜嵐side




隼「はぁっ…はぁっ…ん、……はぁっ…」

亜嵐「はやと……」




解熱剤を入れていまは20分くらいが経った

薬とストレスが戦ってるのか、熱が下がらず一定



頬は真っ赤だし、汗もすごい

俺はタオルで優しく汗を拭うことしか出来ない




亜嵐「なんでこんなことに……」




目の前の隼は眉間にシワを寄せてずっと苦しそう




隼「はぁっ…はぁっ…んぅ…ぅ、…ひっく…」

亜嵐「え？」




隼が急に泣き出して、びっくりした




隼「どこぉ？…ぅ、、ひっく…ぱぱぁ…」

亜嵐「隼！はやと！大丈夫、亜嵐くんいるよ？」




目が覚めたら、見慣れない真っ白な部屋だったから若干パニックになってる隼


俺の事も目に入らなかったんだね、、


隼の視界に入って、名前を呼ぶと




隼「ひっく…ぁらん、くっ、あつぃ、はぁっ…」

亜嵐「熱いか、、熱下がってくるかな…？」

隼「だっ…ｯｸ、こぉ〜ｯぐすっ…ひっく…」




苦しそうに嗚咽を漏らしながら泣いてる隼


点滴が外れないように、優しく背中に手を回して抱き上げる




亜嵐「びちょびちょだ…着替えなきゃね、、よいしょ、大丈夫大丈夫…」

隼「ぅ、…ふぇぇ〜、ｯｸ、うぅ〜、、ひっく…」




隼を俺の胸にぴたっとくっつけて、楽な姿勢にしてやる




隼「はっ……はぁっ、はっ……」

亜嵐「隼、大丈夫。ゆっくり急がないよ〜」




過呼吸気味になってしまった隼の背中を撫でる




亜嵐「隼、お茶か水飲む？」

隼「はぁっ…ぉちゃ……」

亜嵐「お茶ね！分かった。亜嵐くんが頼んであげるね！」




うるうるな瞳でぼーっとしてる隼


脱水が怖いからなにか飲ませないと

こんな汗かいてるのに…




看護師「どうされました？」

亜嵐「あ、今起きたんですけど、ちょっと飲み物なにか貰えます？」

看護師「お茶で大丈夫ですか？」

亜嵐「はい！お願いします！」




それから数分後、お茶が運ばれてきた




亜嵐「はい、どうぞ」




コップを手渡すと少し震えてて




亜嵐「亜嵐くん飲ませてあげるからくちあけて？」

隼「ぁ、…」




かろうじて開いたような小さな口にゆっくりお茶を入れる

飲めたかな？




隼「もぅ…ぃらない…」

亜嵐「よし、ちょっとまだねんねしよっか、ね？」




そう言うと不安そうに服を掴んできたから、抱きしめて包み込んだ

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