1歩ずつ…2

15＊ ページ38

隼side



朝ごはんをみんなが食べ始めて少ししたら、ソファーの玲於がモゾモゾしだした




玲於「んぅ…はぁっ…」

隼「お父さん、玲於戻すかも」

龍友「え？」




玲於がまだ小さい時からの癖

多分俺しか知らない



胸元の服をきゅっと握ったあと、いつも何かを飲み込む



その後いつも盛大に戻す


俺は袋を持って玲於に近付いた




隼「玲於〜大丈夫だからね？」

玲於「はぁっ…はや、と…」

隼「うん、隼だよ」

玲於「ｯおぇっ…ゲボっ…う゛ぁ、うげぇっ…」

龍友「量がすごいな……」




うん、それは俺も思った




玲於「けぽっ…うぇっ…うっ…ぅ、けぽぉっ…えっ…」

亜嵐「とまらないね…辛すぎるよね…」




俺が口元に当ててる袋はもうタプンタプンなのに玲於の口からはまだまだ出てくる




龍友「もしもし、裕太くん、ちょっと玲於行っていかな。ちょっとやばいくらい戻しとってさ、おん、おん、……」




お父さんが電話をしながら部屋を出ていった




玲於「はぁっ……はぁっ…はぁっ…」

隼「落ち着いたかな……」

亜嵐「玲於〜これ飲めそう？」

玲於「はぁっ…はぁっ…」




ペットボトルに指したストローを近付けると、咥えて喉が少し動いた


飲めた……



なら低血糖にはならなくて済むかな…


よかった、、



と思って袋を捨てに行こうとした時、、




玲於「…ｯ、、ｹﾞﾌｯ、げほげほっ、げほっ…ゲボっ…」

隼「玲於！」

玲於「げｯ…ゲボっ、うっぁ…うげぇっ、おぇっ…」

亜嵐「ダメだ！玲於！ゆっくりだよ！」




少しタイミングがズレたのか、変な嘔吐き方をした後、またもや凄い量を戻した


呼吸出来てるのか分からないほどの間隔で戻してて、不安になる



こんなになったの…いつぶり？




玲於「げほっ…ぅ、はぁっ…はぁっ…」

隼「玲於、落ち着いた？」

玲於「はぁっ…はぁっ…ぅん、、」

隼「頑張ったね…」




脂汗が流れてて、顔色や唇の色も悪い

全てが白…って感じ




龍友「ごめん、玲於、今から病院連れてっちゃうで」

亜嵐「うん、急いだ方がいいかも」

龍友「おん、車出してくれるか？」

亜嵐「いいよ、行ってくるね」




お父さん達が話してる最中に俺は玲於の吐物の袋を処理した。

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