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マネside


ビデオ通話を切って処置を始めて治まってから1時間が過ぎた



亜嵐「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

マネ「あらん…」



いつもなら発作が治まればだんだんと落ち着いて、楽そうにはなる

でも今日は違った


ずっとシーツをぐしゃっと握って何かに耐えてる

心電図は不整脈を表してて、、

それが原因？



マネ「亜嵐、先生呼ぶ？」

亜嵐「はぁっ、ぃい…ｯはぁっ…」

マネ「そっか…、汗拭くね」



汗を拭いたり、背中をさすったり、顔色とモニターを観察することしか出来ない…



マネ「あらん？」

亜嵐「…ｯはぁっ…ｯｺｸｯ…ｯｹﾎｯ、ｺﾞｸｯ…」



亜嵐の喉から時々変な音が聞こえる

何か……飲んでる？



まさかと思って、袋を広げる

亜嵐の口元に袋をセットして



マネ「亜嵐、出しちゃいな。気持ち悪い？」

亜嵐「ゲホッｹﾎｯ…ゲホッゲホッ…」

マネ「やっぱり……」



亜嵐は弱々しく頷いて震える手で袋を少しだけ握った

でも苦しそうな咳をするだけでなかなか出ない


目を瞑ってるから、目眩とかも来てるな…



亜嵐「ｯゲホッゲホッ、ゲホッ！…おぇ…」

マネ「…ｯ…」



亜嵐が激しく咳き込んで少しだけ背中が波打って口から出てきた

それは…赤くて。

嘔吐物に血液が混ざってる証拠……



亜嵐「ゲホッ…ゲホッ、ぅｯ…ｹﾎﾟｯ…ゲホッ、ぅ…」



横になりながら戻してるため、口から上手く袋に入らずほっぺの方に伝ってしまった



マネ「亜嵐、ごめんね、タオル置く」



応急処置として枕と亜嵐の顔の間にタオルを挟んだ



亜嵐「はぁっ…はぁっ…ゲホッ、おぇｯ…」

マネ「苦しいね…」

亜嵐「はぁっ…ひゅ…ひゅぅ…ｯｹﾎｯ、ｹﾎｯ…」

マネ「ちょっとごめん、マスクつけるよ！」



亜嵐の呼吸が乱れ始めた

急いで酸素マスクを口に当てる

治まれ……、、



亜嵐「ひゅ…ひゅｩ…ｯゲホッ、ゲホッｹﾎｯ…ぅ」

マネ「大丈夫大丈夫、マネがいるからね！」



不安と苦しさから宙をさまよう亜嵐の手を握る

戻した量が少なかった為、呼吸もすぐ落ち着いた



看護師「新しい枕です。どうぞ。」

マネ「ありがとうございます！」

看護師「失礼します」



付いちゃってた…

自分の手に少し残った亜嵐の嘔吐物を洗い流してベットの横に座った

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