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隼side

ドーム会場でのリハが遂にスタートした

玲於「でっけぇー」

龍友「うわっ、やっば！」

みんなそれぞれ思ったことを口にしてる

けど…

僕の頭の中は、亜嵐くんのあの言葉でいっぱいだった

亜嵐「寂しいな……ｯ」

どういう思いで言ったんだろう…

何かを感じ取ったの？

それとも…何かわかってる？

自分の体に起きてる事…理解出来てるのかな…

そんなことを考えてたからだ…

リハが始まっても上の空で、、

ダンスが始まっても上の空で、、

気付いた時には遅かった

ガンッ!!バタンっ！

涼太「はやと！」

隼「…ｯ…いって…」

龍友「何しとるん！大丈夫か？どこ打った？」

隼「…ｯ大丈夫、」

みんなが集まってきて、音楽も止まって

スタッフさんもバンドメンバーもみんな僕を見てる

隼「大丈夫、だからｯ…ごめん…」

そう言って立ち上がった…けど…

玲於「あぶねっ！…お前足くじいた？」

隼「いや…」

裕太「見せてみいや」

裕太くんにズボンをまくられると、さっきやったばかりなのに、腫れ上がった足首

メン「腫れすごくない？骨までいってないよね？」

龍友「わからん…」

涼太「ちょっとごめんね、叩くよ？」

そう言うと僕の足のつま先を優しくとんとん叩いた涼太くん

隼「…ｯつ…」

涼太「痛い?!」

隼「……ぃたくない…」

玲於「嘘つくな」

涼太「もう1回ね」

またトントンされると、変な痛みが足首に走って…

響く感じ……

龍友「本当の事言ってや？」

隼「…ｯ痛い…」

涼太「龍友くん、これ折れてるかも」

玲於「嘘だろ……」

さっきまでは腫れだけだったのに、赤黒く変色しだした足首

スタッフ「大丈夫でしたか？」

メン「ごめんなさい、隼ちょっと足首やっちゃって」

スタッフ「え！」

僕のせいで…

亜嵐くんのこと考えて集中してなかったからだ……

HIRO「っしょっと。なに？足やった？」

龍友「HIROさん！…はい、ちょっと」

HIRO「はやと？これ響く？」

涼太くんの力より少し強い衝撃が走って

隼「…ｯうっ、いっ…」

HIRO「うん、これ折れてる。運良ければちょっと酷めのヒビが入ったくらいかな…。危険だな。病院行こ」

涼太「隼…」

隼「ごめん…なさｯ…ぐすっ…」

龍友「立てるか？」

立った後、メンさんにおんぶしてもらって、マネさんの車に乗り、病院に向かった