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亜嵐side

朝起きたらやっぱり凄くだるくて息苦しくて…

でもマネの言葉で一気に目が覚めた

メンバー達が全員ほんとに居て…

嬉しくて、悲しくて、涙が溢れた

そしたら温もりに包まれて…匂いは裕太くん

安心した…

今まで恐怖で壊れそうだった心が癒されていった

怖かった点滴もできたし…

それから沢山話して、幸せな時間が過ぎていった

でもそんな時を狙うかのようにあの感覚

亜嵐「…ｯ」

ぐわんと視界が歪んで、冷や汗が出る

頭がクラクラして、今どこを見てるか自分でも分からない

涼太「亜嵐くん！目眩？」

玲於「亜嵐くん、こっち見れる？」

亜嵐「…ん、…」

龍友「…おし、目線合ったわ。目眩か？」

亜嵐「…そう…はぁっ…」

真っ白な世界から視界が晴れてみんなの顔が見えた

目眩が少しマシになったのに、また違う感覚が襲った

亜嵐「はぁっ…きもち、わるぃ…ｯ…」

マネ「ダメか…。これ袋！」

玲於がマネから袋を貰って俺の口元に広げてくれた

隼「気持ち悪いの、出しちゃいな？」

そう言って背中をさすられる

亜嵐「うっ…おぇっ…ゲホッゲホッ、げぇっ…」

嘔吐いたり、咳き込んだりしても、食べてないんだから何も出てこない

いつもそう。

ただ苦しいだけ。

龍友「何も出とらん…。いつもこうなん？」

マネ「ぅん…。口から何も食べてないから…。胃液で喉とかやけちゃうよね……」

そんな声が聞こえて、冷静にそうだな。とか考えてる間もすごく気持ち悪い

亜嵐「うぅ…ゲホッおぇっ…えっ…ん、…」

メン「亜嵐くん、水飲んでみる？」

メンさんからペットボトルを差し出される

これ飲んだら少し楽になる？

迷うことなく久しぶりに口からの水を飲んだ

飲んですぐ逆流してくる水

亜嵐「ｸｯ…ゲホッゲホッ、おぇっ…ゲボｯ…」

玲於「おぉ…」

亜嵐「はぁっ、はぁっ…うっ…ゲボｯ…」

隼「気持ち悪いね…」

さっき飲んだ水も出切っちゃって、また空っぽ

亜嵐「もぅ…ゲホッ、でなぃ…ｯ」

涼太「うん、口拭くね」

優しく口を拭かれて、ベットに横にさせられた

口には酸素マスク

頭を優しく隼が撫でてくれてて心地よくなってきていた時、病室のドアが開く音がした