希望をもって (ページ48)

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亜嵐side

気づけばもう5時、

時間は経ってるのに、隼の熱は下がらない。

玲於「 …隼、誕生日なのに……」

そうだ…、誕生日の朝からこの熱って…
かわいそう、ほんと変わってやりたい。

隼「ｹﾎｹﾎｯ…ゔぅ……ｹﾞﾎｯｹﾎｯ…ﾊｧ…ﾊｧｯ…ﾊｧｯ……」

酸素マスクを付けてるのに、今も尚苦しそうな表情の隼

裕太「マスクつけてんのに、こんな苦しそうなん見ると、やっぱり悪化しとるんやなって嫌でも思ってまうわ…」

裕太くんがぼそっと呟いた言葉にみんな黙り込んだ。

涼太「…熱計ってみようよ」

亜嵐「そうだね。」

pipipipi……pipipipi……

亜嵐「39度……。全然下がらない。」

これ…やばいかな……

メ「冷えピタか、タオル貰えるか女将さんに聞いてみるね、」

亜嵐「ありがとう！よろしく！」

玲於と共にメンさんは女将さんの所に行った。

隼「ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ﾊｧｯ……ﾊｧ…ｹﾎｯｹﾎｯ……ｯﾊｧｯ…」

咳が酷く苦しそうな隼のおでこから冷えピタを剥がして新しく貼り替える

はってから10分位でぬるくなってしまう、

ガチャ

メ「色々貰ってきた！」

玲於「冷えピタ箱で買ってきた。それで、袋が5枚とタオル5枚。足りなかったら、そこの電話で呼んでいいらしい！」

亜嵐「ありがとう！いい人でよかった…」

玲於「それよりも苦しそうだね…」

隼「ﾊｯ……ﾊｧｯ…ケホッ…ﾊｧｯ…ｹﾎｯｹﾎｯ……ｯﾊｧｯ」

亜嵐「そうなんだよね…。いつもより酷いかも…」

涼太「なんか飲ませないと脱水症状になっちゃうよね？…これ買ってきたんだけど」

涼太の手には水が握られていた。

亜嵐「そうだね、ありがとう！」

玲於「ちょうど苦しそうだし1回起こして呼吸安定させた方がいいかもね、」

亜嵐「よし、起こそう、」