希望をもって (ページ47)

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亜嵐side

涼太から起こされて慌てて向かった先には、点滴が倒れてビチャビチャな床に、倒れている隼

明らかに様子がおかしい。

亜嵐「隼?!布団行くけど立てる？」

隼「はぁ……はぁ……ケホッ…はぁ……」

亜嵐「亜嵐だよ！、分かる？」

手を握って覗き込むと…

隼「はぁ……ぁ…らん…くん…？はぁｯ…はっ…」

亜嵐「そう！ここ寒いから早く行こう？」

こくっと頷いたのを確認して、立たせる。

よいしょっ！

…おっと！

隼は一瞬立ったものの、すぐに力なく座り込んだ。

隼「はぁ…はぁ……ケホッゲホッ……はぁ……」

苦しそうに胸を抑えながら呼吸をしている。
これはやばい。

亜嵐「めんさーん、隼おんぶして！」

メ「了解！隼行くよ？あ、部屋はもう準備してあるよ、薬とかも」

亜嵐「ありがとう！助かる！」

ガラガラ…

隼を下ろしたら、直ぐに体温計を挟む。

pipipipi……pipipipi……

玲於「何度？」

涼太「39度３分、やばくない？高すぎる。」

隼「ケホッケホッ…ﾋｭ…はぁ……ゲホッ……はぁ」

亜嵐「付けるか、苦しそうだね、」

酸素マスクをつける。

裕太「薬どうするん？」

亜嵐「あぁ…どうしよう。今入れたら大変なことになるよね…、ちょっと熱下げてからにするか……」

龍友「熱下がってからの方がええやろ。ただでさえ呼吸安定しとらんのやから。」

隼「ケホッ…はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」

解熱剤を投与する。

亜嵐「もう少しで楽になってくるからね？」

意識が朦朧としてきてる隼に声をかけた。

隼のおでこに触れてみる、
すごい熱い……

まだ震えてる……
早く下がるといいな…