希望をもって (ページ35)

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玲於side

亜嵐くんはマネから電話が来たから、部屋から出ていった。

それにしても、隼苦しそうなんだよな……

熱は微熱くらいなんだけど、呼吸がね…

安定しない。

まぁ……平気か、

ゲームでもやってよー

やり始めて５分くらい経った時、

寝てた隼に異変がおきた…

隼「 …うぅ……はぁ…はぁ……い……はぁｯ…」

ん？

玲於「隼？苦しいの？…はやとー？」

隼「 …くっ……はっ、はぁっ…はっ…はっ…」

え、発作？
魘されてる？
すごい苦しそうだし、涙流れてる。

俺は、隼に呼びかけながら、抱き上げた。

玲於「はやとー？起きて？大丈夫？…よいしょっ」

抱っこしてベットに座る。

隼「はぁ…れぉ？…はっ…こわぃ……ｸﾞｽｯ…はぁ」

さっきの発作のこと思い出しちゃったのかな？
泣き止ませなきゃだよね？

亜嵐「あれ？どした？」

玲於「夢見たんだと思う…。急に呼吸荒くなってきたから、起こして抱き上げたの」

亜嵐「そっか…ありがとう！はやと？大丈夫？苦しくなっちゃうから泣くのおしまいにしよ？」

隼「うぅ……ﾋｯｸ…ﾋｭｯ…ケホッケホッ…はぁ…う…ぅん、はぁ…はぁ…ﾋｯｸ…」

泣き止んできたかな？
それよりも俺には気になる事が…

玲於「亜嵐くん……隼めっちゃ熱い。」

亜嵐「あぁ……。また副作用出ちゃったか…。よく見るとめっちゃぐったりだもんね、汗も凄いし、測るか…」

隼は俺に全体重預けてる感じ、
もうぐったり、すごい熱い、ほんとに。

亜嵐「39度…」

玲於「はやと？抱っこやめて寝ようね、辛いでしょ？このままだと。」

そう言ってベットに寝かせようとしたら、

キュッ……

隼「はあっ…はぁっ…ぃやだ……ﾋｯｸ…ケホッ…」

もう力なんて出せないはずなのに、精一杯の力で俺の服を掴んでる

亜嵐「ふふっ…。安心するんじゃない？玲於疲れない？」

玲於「うん。このままでいいのかな…？」

亜嵐「そうみたいだね笑鼻チューブにしちゃうか。酸素マスク邪魔そうだし、」

そして酸素マスクからチューブに変えた。

隼「ケホッケホッ…はぁ…はぁ…」

また発作にならないように気をつけなきゃだよな…
真っ赤な顔で苦しそうに息をしてる隼。

亜嵐くんが、また解熱剤を点滴で入れ始めた。

涙を拭きながら、背中をさする。

隼「はぁ…はぁ……ケホッ…はぁ…」

早く熱下がるといいな…