希望をもって (ページ17)

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あの後、隼は5時間安定した状態が続いた為、ICUに1番近い一般病棟の個室に移動になった。

メンバーはみんな隼の横や近くで仮眠をとった。
離れたくないからだ。

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亜嵐「 …んん～～！ふわァァ…ねみぃ……」

涼太「あ、おはよう、起きた？」

亜嵐「 …ぅん、おはよう、早いね…」

涼太「あぁ、さっきちょっと隼苦しそうだったから酸素濃度上げてもらったの」

亜嵐「そっか……。え?!朝?! 気付かんかった…」

涼太「しょうがない！笑昨日夜頑張ってくれてたじゃん！亜嵐くんは！」

亜嵐「ありがとう…」

涼太「みんな疲れてるね…。説明書今読んでたんだ。結構大変だよ、みんなで協力しようね！」

亜嵐「うん！絶対治す！」

コンコン ──

医「おはようございます。本日検査の為、あと２時間後にまた来ますので把握の方よろしくお願いします。検査の方は身体に負担をかけないように、早めに終わらせます。」

亜嵐「はい！よろしくお願いしますm」

医「それでは、」

ガラガラ…パタンッ ──

龍友「 ……ムゥ……zzz」

涼太「起きそうもないね笑」

亜嵐「ほんとに笑、良く寝る4人だ笑」

涼太「熱…下がらないね、解熱剤点滴で入れてもらってるのに、9度近い」

亜嵐「高熱が出るのがこの病気の特徴みたい…。あと今、発作抑える為に入れてる薬も熱出る副作用あるらしくて……。
耐えるしかないんだろうけど、意識が朦朧としてるのが怖いよね…。大丈夫かな、苦しそう」

隼「はぁ…はぁはっ……はぁ…ケホッｯ…はぁっ」

涼太「あとちょっと様子みて、まだ苦しそうな感じだったら、酸素上げてもらおうか…」

亜嵐「そうだね。今すごい苦しそう。この状態続いちゃったらちょっと検査が危ない。」

そのあともあの4人は夢の中だったけど、1時間後に起きて、汗拭いてあげたりタオル濡らして頭に当てたり、検査開始までずっと見守っていた。

検査結果は、肺が真っ白になっていて出血は気道からだった。肺は肺炎などの症状に似てる為、肺炎の時に使われる薬にちょっと違うものも加えて、進行を抑える形になった。
吐血の方は、抑えることが難しいらしい。
吐いてしまった時は、つまらないように細心の注意をとの事、

色々言われたが、最終的には移植を急いだ方がいいと言われた…

ドナーが現れるのを、祈ることしか出来なかった…