希望をもって (ページ16)

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それから病院に続々と集合してきたメンバー

誰も笑わない。

すごく重い空気が漂っていた。

玲於「 ……ｸﾞｽｯ……隼……」

玲於が泣き出した瞬間みんな我慢していた涙が他のメンバーからも流れ落ちた。

亜嵐「あのさ……提案なんだけど…みんなで交代交代隼の家に泊まるってのはどう？今日みたいに、対応が遅くなると、隼自身……すごく苦しい思いをする…。もう…耐えられない。見てられない。」

龍友「そうやな…。1人で対処できる問題やないもんな、」

涼太「亜嵐くんの意見に賛成する」

メ「でも発作が起きた時どう対応するか教えて貰えないと大変じゃない…？」

亜嵐「そっか……。」

裕太「 1度先生に相談してみたらいいんちゃう？」

玲於「言ってみようよ、一か八か。亜嵐くん…」

ガラガラｯ ──

亜嵐「あ！は……はやとは！」

医「皆さんこんばんは。小森さんは一応今は薬により安定しています。ですが、1回目にしては、吐血の量が多かった為明日検査します。呼吸はやっと今安定した形なので、いつ呼吸困難になってしまってもおかしくはありません。こちらも全力を尽くします。」

さっき話した事を言えずにみんなが黙っていると…

玲於「あ……あの。今日みたいな事を少しでも減らしたいので、退院した後の簡単な処置の仕方など教えて頂けないでしょうか…？」

亜嵐「無理なら大丈夫です！……でも、今日みたいな苦しむ隼を見るのは……辛いんです、、」

医「今日のような発作が出てしまった場合は、あなた方では処置は施せません。ですが、軽い場合は出来ることもあります！医者にやられるよりも、メンバーの皆さんに処置してもらえた方が精神面も安定するはずです！簡単なことをメモして、機械の説明書と共にお渡ししますね！少々お待ち下さい！」

GENE「あ…ありがとうございます！」

医「私も小森さんの難病を治すべく、精進して行きますので、何かあったら相談して下さい！薬の配分などなにかお困りのことありましたら、遠慮なく申してください！」

ここの病院で、あの先生で良かったと思えた瞬間だった。

後日貰った説明書には細かくぎっしりと説明が書いてあり、発作の強さによっての処置の仕方の段階別にまとめてあり、先生の優しさに涙が出そうになった。