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kn side
『どうしたんですか？』
何も無かったかのような声でそう言うA
ただその目は俺が来たことによって
慌てて涙を拭ったのか赤く腫れている
困ったように目尻を下げると
座っていた椅子から立ち上がる
｢、、、｣
こんな時にどうやって声をかければいいのかわからず
固まってしまう
きっと今俺はAと同じような曖昧な笑顔で
Aのことを見つめているのだろうか
『みんなの所に謝りに行きましょう』
なんて言いながら歩き出す
｢あ、、あんな、、｣
言いたいことは沢山あるけれど
上手く言葉に出ないせいか口だけがぱくぱくと動く
『コネシマさんらしくないですよ』
いつの間にか隣に来ていたAがそう言う
｢あの作戦考えたの俺なんよ。ほんまに、その、、｣
『コネシマさんの作戦だったんですね、わかりやすいと思ったら』
先ほどとは一変してコロコロと鈴のように笑う
外にしとしとと降る雨とAの輝く笑顔
いつもは鬱陶しいと思う雨も
こんな時ぐらいは役に立つもんだと思う
｢Aは俺たちのことが嫌い？｣
ぐいっと近づきそう問うとAが首を振る
｢俺達もAともっと仲良うしたい｣
そう言うとハッとした様な顔をしてこちらを見る
｢別に無理に敬語を外さなくてもええし、嫌いなら断ってもええんやけど｣
自分で言ってしまったことに驚き
早口で付け足す
雨の音が1層強く聞こえるようになった気がする
するとAがゆっくりと口を開く
『嫌いじゃ、、ない、』
Aが顔を赤くしながら言う
『敬語は外せるように頑張る、だから、、』
『もっと仲良くしたい』
注意して聞かなければ
雨の音にかき消されてしまいそうな小さな声
｢、、、｣
そんなことを言われると思っていなかった俺は
急いで顔を隠す
『なんで顔隠すの』
相変わらず顔を少し赤くしたAが言う
手の間から俺の顔を覗き込もうとする
｢ちょ、、まてまて、お前それは、、｣
反則だろ、、と言いそうになったのをこらえる
『コネシマ、？みんなのとこ行こ』
名前はどうやって呼んだらいいのか分からないのか
疑問符をつけながら呼ばれる
｢俺のことはシッマでええから｣
ふよふよとAの後を着いていく
やっぱり皆にはそのままでもええんで
何故かそう言いたくなったけれど
気の所為ということにした
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塩胡椒(プロフ) - こんばんはこの作品の作者です。だいぶ昔の話ですがログインできなくなりました。この垢で続きを上げていく予定（予定）なのでこのコメント欄まで丁寧に見てくださった方、お気に入り登録してくださってる方良かったらこちらまで。まだ出せてませんが、がは (2022年2月10日 19時) (
レス) id: 7061e7d866 (このIDを非表示/違反報告)
なるは(プロフ) - しふもさん» 返信遅れてすいません！了解致しました！コメント有難うございます(￣^￣ゞ (2020年3月27日 21時) (レス) id: e419cb7785 (このIDを非表示/違反報告)
しふも(プロフ) - コメ失礼します！作品、とても楽しく読んでおります！リクエストをしたいのですが、os×ヘアアレンジでお願いします！ (2020年3月26日 20時) (レス) id: 5ccc27cb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なるは | 作成日時：2020年3月24日 17時
