派手柱の妹は

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突然現れたその子は
鬼をズタズタと斬り裂いていてとても強かった
それでいてとても綺麗だった

ただ、鬼を倒す為にわざと
自分を傷つけているような気もした

誰かが見ていて言わないと直ぐに消えてしまいそうな
逝ってしまいそうな戦い方だった。


まあ強いからそんなことは無いんだろうけども

A「じゃーねぇー！！！」

戦っている時とは真逆の満面の笑みで去っていくAちゃん

あ、そう言えば

「Aちゃんって何歳ーー！」

A「え？16歳だよ？」

「えぇええ！同い年！？！？」

A「本当？ふふ、やったぁ」

それだけ言って去るAちゃん

「同い歳なのにこんなにも違うのかぁ」

もう居なくなったAちゃんに向かって言う

あの子は一体何をその小さな背中に背負っているのだろう

無事に生き残れたらもっと知りたいな、Aちゃんのこと

なんだか、やっと死ねると思って来た選別だけど
生き残ろうと思えた



ｰｰｰｰ
天元side

「はぁぁあぁ、」

ド派手な溜息を1つこぼした

まきを「そんなに心配しなくたってAなら大丈夫ですよ」

須磨「そうです！Aちゃんが合格しない訳が無いです！」

「合格はするだろうが、甲からの入隊になった時、」

雛鶴「いいじゃないですか、そんな異例なこと」

そんなことを話している時

鎹鴉「ｶｧｱｱ、伝令！伝令ｨ！」

「なんだ？」

鎹鴉「藤襲山ノ鬼ガ残リ50体トナッタァ」

「はは、多少はド派手にやってんなA」

あの山には数百の鬼が居るはずなんだがな

鎹鴉「タダ今ノ死者0名ィ！！」

雛鶴・須磨・まきを「！？！？」

雛鶴「そんなことが、」

まきを「須磨、今日で6日目だよな」

須磨「そうです、それなのに、、」

「死者がいないなんて、んな事」

さっき多少はド派手と言ったが撤回だ

「思ったよりド派手にやるじゃねぇか」

須磨「これは本当に」

雛鶴「今回は全員が合格してしまうのかもしれないですよ天元様」

「あぁ、そんな事、、」

伊「お前の妹は中々やる様だな」

伊黒がやってきた

「あぁ、思ったよりド派手にやってやがる」

伊「また隊の質が落ちるじゃないか、」

「、、」

ｰｰｰｰ
貴女side

このまま誰一人死なせずに終わらしてやる


「あと鬼何体なのよ」

草陰から出てくる鬼を斬りながら誰に問うてるのかも
分からずに呟く

あと1回の夜で全てを斬りきらないと
ここまで来たならもう後戻りはしない


どんな鬼でも倒してやる

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