＊ ページ6
【 黄色 side 】
チュンチュン
外から聞こえてくる鳥のさえずりで目が覚める
そんで目覚めてすぐ
腰にズキズキと痛みが走った
そうや、俺昨日流星と…
そう考えたら途端に恥ずかしくなった俺は
それから逃れるためにとりあえずベッドからおりた
床に乱雑に散らばった衣服を適当にとって着た時
モゾモゾと布団が動いたのが見えた
青「…ぅん…淳太」
眠たげな目をして起き上がった流星
目をこすりながらゆっくりと上半身を起こして
俺を視界に捉えるとふわりと愛おしそうに微笑んで俺の名前を呼んだ
……なにそれ、ズルい
そんな流星の笑顔に悶えている俺にお構いなしに
流星はベッドからおりて俺の前まで来た
青「やっぱ腰痛い？」
心配そうに俺の顔を覗き込んで来る流星
多分俺が腰を抑えてたからそう思ったんやろう
そんな流星の優しさに何だか照れ臭くなって、俺はそっぽを向いて返事をした
黄「まぁちょっとな
……でも昨日流星が優しくしてくれたから、大丈夫」
そう言ったら後ろから抱きしめられて
また俺の頭には、昨日の記憶がフラッシュバックする
青「なら良かった、なぁ淳太、
昨日めっちゃ可愛かったで」
そんな俺の様子に気づいて
途端にからかうように耳元で言う流星
羞恥心で固まってしまった俺に追い討ちをかけるように、更に言葉をかけてくる
青「今の格好もヤバいって自覚してる？
……朝から俺のこと煽らんでや」
そうやって抱きしめる力を強くしてくる流星の手に
観念した俺は自分の手を重ね合わせた
青「なに、この幸せな朝」
そしたらそう嬉しそうに呟いて笑う流星
そんな流星につられて
気づいたら俺も笑い声をあげていた
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作者名：名無し
| 作成日時：2021年3月20日 18時
