付き合ってるふたり (ページ43)

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桃「おふたりさん、ちょっと良い？」

さっきから落ち着いて…
いやニヤニヤしているのんちゃん

そっと俺たちに近づいてきて

ゴソゴソとカバンの中を探る

桃「さっきプレゼント渡してなかったやん？」

赤「えっ、ほんまに持ってきてたん？！」

桃「持ってきとるわ！
俺のことなんやと思っとんねん」

相変わらず言い合いを始める2人を
濵ちゃんがまぁまぁ、と落ち着けて

のんちゃんはカバンの中から

プレゼントを取り出した

桃「これが俺からのプレゼント」

黄「え」

青「これって……」

そう言ったのんちゃんから俺たちに手渡されたんは

なんと婚姻届やった

緑「え？これってあれやんな？？」

橙「待って、え、望がもらってきたん？」

そう俺たち同様混乱するみんなに
のんちゃんが笑いながら話し出した

桃「ちゃうちゃう
姉ちゃんがさ、何か雑誌の付録で持っとって

それを譲ってもらってん」

紫「うわ、すごっ、初めて見た！」

赤「え、うわぁ、お前やっばぁ…」

興奮気味の濵ちゃんに
もはや引いているしげ

俺は驚いて

少しの間なんも言えんかった

桃「じゃあ2人ともこれに名前かいて
俺たちが保証人になるから」

黄「あののんちゃん…」

桃「うるさいっ、さっさとかく！」

そう言ってペンを渡され
2人で名前をかく

待って、なんやこれ

意味がわからへん

青「はは、望らしいなぁ」

黄「えっと、あのさ、流星は分かってたん？」

青「え？望のプレゼントのこと？
いやぁ、まさか」

そう言う流星はずっと余裕そうに笑ってて
混乱した様子はなかったから

青「でも俺に合わせてくれたんやろ」

そう言って流星は
カバンの中からあるものをとりだした