付き合ってるふたり (ページ33)

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そんな何も分かっていない俺に

向かいに座った神ちゃんが今日あったことを説明してくれた

緑「明日、あの二人の1年記念日やん」

橙「そうそう！ほんまめでたいよな～！」

桃「めでたくないわ」

緑「もうのんちゃん！」

こちらを見ずにそう言う小瀧に
神ちゃんは困った様に注意して続きを話し始めた

緑「それやのに流星、急に一日中ビッシリと仕事入ったらしくて…」

赤「あー……」

そういうことか

確かに急に入った仕事やから断るわけにもいかんし

かといって記念日やのに一緒に居られへんくなる

……やからさっきから小瀧は拗ねてて
照史は複雑そうな顔してたんか

赤「うーん…それはしょうがないんじゃ、」

桃「しょうがなくないっ！！！」

そう言った俺に
さっきまで向こうを向いていた小瀧が

勢いよくこちらに顔を向けて声を荒らげた

桃「仕事調節するぐらいできるやろ！！」

緑「のんちゃん、流星だってそうしたいはず
やから…」

紫「…淳太が、仕事優先してって言ってんやろ」

それまで黙って話を聞いていた濵ちゃんが

そう言った小瀧にいつもと違う低い声で
咎めたら

濵ちゃんにそう言われると思ってなかったんか
次の瞬間ポロポロと涙を流し始めた

紫「…ごめん望
でも望は2人で一緒に居て欲しかっただけやねんな」

桃「うぅ～……
やって2人ともあんなに真剣に
プレゼント選んでたのに」

そうやって本格的に泣き始めた小瀧に
皆優しく寄り添って

俺は今ここにはおらん
2人のことが心配になった