付き合ってるふたり (ページ23)

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【黄色side】

ほんまに信じられへん

恥ずかしさでどうにかなりそうな俺は
すぐさま楽屋を飛び出して人気の少ない所にきた

青「淳太、待って」

ついてくる流星を無視して歩いて行く

相変わらず付き合う前と一緒で意味わからん流星の行動に少し懐かしさを感じた

青「つかまえた」

簡単に追いつかれて流星に手を掴まれる

振りほどこうとしても力の差は歴然で
俺はとりあえず流星と目を合わせずに下を向いた

青「淳太、ごめん」

黄「……お前ほんまなんなん」

青「ごめん、嫉妬した
……やって淳太、なんか恥ずかしそうにするし」

流星の顔は下を向いてるから見えへんけど
それを言われて俺はハッと気づいた

そんで自分の鈍感さに嫌になった

黄「……俺、別にその事で照れてたわけやないよ」

青「え？」

黄「……
流星と、初めてキスした日のこと、思い出して」

そう
別にファーストキスどうこうで照れてたわけじゃない

でも流星がそれに嫉妬したって言うんやったら
申し訳なく思うけど、同時に嬉しさも感じた

しばらく音沙汰のない流星に痺れをきらして
俺は流星の方を向いた

そうしたら

青「やっとこっち向いた」

と言った流星は
ニヤリと笑って俺にキスをした

黄「～～っ！！流星！」

青「あはは、やって淳太、可愛すぎるやろ
俺もごめんな、妬いてもうて」

黄「許さへん！絶対許さへん！」

「えー」と言いながらも全然残念そうではなく
ニヤニヤしている流星の頭をペシンと叩いた

青「いった
ていうかこれ、前にもあったな」

そう覚えているくせに覚えていないふりをする流星に
俺はまたもやムカついて、もう1発叩いた