＊ ページ18
【青 side 】
朝の光がカーテン越しに差し込んできて
俺はそれで目を覚ます
黄「あ、流星起きた？
ちょうど今起こそうと思ってたんよ」
目を覚ましたと同時に
頭上から聞こえてきた愛しい人の声
それに堪らなくなって
俺は思わず淳太を抱きしめた
黄「なに？
今日はもしかして甘えん坊なん？可愛いな」
そしたら余裕そうにそう言って
俺の頭を撫でながら子供扱いする淳太
……そうや昨日
思い出した途端
俺は思わず顔が暑くなった
青「…淳太の方が可愛いよ
なぁ、今からそれ分からせてあげよっか？」
そう耳に近ずいて囁くと
さっきまでの余裕さはどこに行ったのか
すぐに狼狽える淳太
そんな姿に愛おしくなった俺は
すぐに離れることができず数分抱きしめた
青「よし
今日は俺が朝ごはん作るわ」
惜しむ気持ちもあるけど
朝の時間は流れるのが早いから
俺は淳太から離れてキッチンに向かおうとした
そしたら動かない淳太を不思議に思ってその方を向いたら
淳太はポカーンという擬音がつきそうなほど
間抜けな表情をしていた
青「……淳太もしかして
期待してた？」
そう笑いながらに聞いたら
淳太は真っ赤になって必死に言い訳を考えている
……やっぱり適わんなぁ
青「淳太、今日はどっちも帰んの早いやろ？
しかも明日オフやし、な？だからそんな残念がらんといてよ」
黄「だ、誰が残念がっとんねん！！
ほんまお前は、ほんまに…！！」
そう言ったら怒り出す淳太と俺の笑い声が
鳴いている鳥とともに
こんな早朝に騒がしく響いた
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作者名：名無し
| 作成日時：2021年3月20日 18時
