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太陽 橙×黄 ページ36

星が眠る夜
より
.







―――――









「見かけによらず、照史は泣き虫なんやから」






いっぱい、いっぱい
お互いに思っていることを言い合った夜


懐かしい思い出の中の淳太くんは

困ったように笑った
.



















アラームの音に目が覚める

隣にいるはずの温もりをさがすも
それは感じられず




黄「明日から1週間
大阪に泊まり込むから」





" 1人にしてごめんな "



そう心配そうに俺を見てそう言った
淳太くんの言葉を思い出した


そうや、淳太くんは何日かおらん



そのことを実感して
急に心が後ろ向きになる


……いや、あかんあかん


たかが何日会えへんだけで
気分下げてもうたら






橙「おはようございまーす」






朝のテンションでスタッフさんや
共演者さんに挨拶をする

仕事をしていると寂しい気持ちは誤魔化せて

なんとか1日が過ぎていった





「……ただいま」





でも仕事が終わり家に帰ると

いつも
「おかえり」と言ってくれる

淳太くんの姿がなくて

やはりまた気分が落ち込んでしまう




……自分がこんな弱い人間なんて
この人に出会う前は知らんかった



人といるんは好きやけど

1人になるのもそんなに
そこまで苦ではなくて

全然、耐えれてたはずやのに




一日の中に淳太くんの存在がないだけで

こんなにも世界が
真っ暗になってしまうなんてな

*→←*



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作者名:名無し | 作成日時:2021年11月23日 20時

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