＊ ページ30
オオカミにはご注意(緑×黄)
より
.
―――――
黄
今日はバレンタイン
好きな人にチョコを送る日らしいので
俺も神ちゃんに
手作りはそりゃあ無理やけど
美味しそうなチョコケーキを買って帰る
神ちゃん喜ぶかなぁ
そう美味しそうにケーキを頬張る神ちゃんを想像して
家に入る
その瞬間、
黄「うわっ」
俺の目の前に11本の薔薇
そしてその先には
ニコニコと可愛く笑っている神ちゃん
黄「…どうしたん、これ」
そんな神ちゃんに驚きながらも尋ねると
神ちゃんは、よくぞ聞いてくれました
とでも言うように
俺に花束を手渡す
緑「今日バレンタインやん
やから俺からいつもの感謝を込めて
あと、チョコも作ったから
あとで2人で食べよう？」
そう言われ部屋に入ると
美味しそうな、手作りのチョコレート
……もう完敗や
女子力ではこの人には勝てへん
黄「……神ちゃん
一応これ、俺からも
いつもありがとう、…大好きやで」
やから悔しくなって
そう、俺からは滅多にしないキスをして
神ちゃんにそう言う
緑「……淳太」
黄「っ！！
うわぁ、これめっちゃ恥ずい…」
神ちゃんの顔を見れなくなって
顔を背けると
暖かい神ちゃんの体温に包まれた
緑「……それは反則やわぁ」
黄「…神ちゃんこそ
俺のメンツ丸つぶれやんこんなん」
……手作り、すれば良かったかなぁ
でも神ちゃんに
不味いものは食べさせられん！
そう葛藤していたら
神ちゃんが耳元でポツリと囁いた
緑「今日、覚悟しといてや淳太
……とびっきり、甘い夜にしようや」
あ、これスイッチ入れてもうた
そう思った時には遅く
ソファーに押し倒され、神ちゃんの顔が近づいてくる
でもチョコ味のキスは
いつもより甘くて、悪くはない、かも？
.
ちなみに11本の薔薇は
「いちばん好き」という意味が
余談だが7月7日には
さらに本数が倍になった薔薇が
俺に手渡された
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作者名：名無し
| 作成日時：2021年11月23日 20時
