102話 ページ7
「ほんと、こんなんじゃいつまでたっても私を見てくれないよ」
いろいろ考え込んで時間はもうお昼を回って1時と示していた
うっそでしょ、そんなに考え込んでたんだ
はぁ、予習でもしよ
と勉強を始めた
ガタッ
勉強をはじめて数時間後、時刻は16時を回っている
隣から物音が聞こえた
ガタガタガタッ
え、なんで物音、だって誰も居ないはずなのに
私は少し怯みながらも確認しようと外に出た
私は相澤宅の扉に手をかけ、ゆっくりとドアを開ける
鍵は空いて居た
まさか、泥棒？
私は気配を消して、中に入った
部屋の中を見回す
「おい」
「うわぁぁッ！！！」
突然声が聞こえて驚いた
「おい、渡。俺だ」
「うぉっ！相澤さん！？なんでここに！病院にいるはずじゃ！」
そこには全身包帯グルグル巻きの相澤さんが座り込んでいた
「なんでいるんですか、まだ治ってないんでしょ？」
「退院してきた。明日から学校が始まるからな」
この人、学校行く気なのか
「リカバリーガールのおかげで動けるようになったんだ」
いや昨日の今日でそれは嘘すぎる
「はぁ、やっぱり家は落ち着くな」
「本当に大丈夫なんですか？」
「あぁ、大丈夫だ。マイクも後から来るしな、どうにかなる」
マイク先生くるんだ、なるほど
あ、じゃあ3人分のご飯作らないとか
食材はあるけど、マイク先生か。
貞子鑑賞会以来だなー普段の先生
普段の先生、先生
あ、私、相澤先生の事、ずっと相澤さんって呼んでたかも
USJの時とか大丈夫だったかな
心の声だったかもしれないけど、やばい喋ったかも
私はやってしまったと放心した
「大丈夫か、渡」
そう言って、頭を撫でられた
撫でると言っても包帯でぐるぐる巻きの手でだが
またまた私の心は小さくなるように震えた
顔赤くないかな
そういえば、、
「相澤さん、病院で私と話した時、私の事名前で呼びませんでしたか？」
居眠りをしてしまった時、なんとなく名前を呼ばれて起きた気がする
「げ、寝てたんじゃないのかよ」
うわぁぁ！！！本当にそうだったんだ！！聞き漏らしたー！！！
「名前で呼んでください、相澤さん！！普段の時は！」
「えぇ、めんどくさい」
じゃあ、なんで一回呼んでくれたんだ
「お願いです、渡って呼ばれるのもう嫌なんですよ」
姉じゃなくて、私自身を見て欲しかった
「はいはい、わかったよA」
私はどうしようもなく嬉しくなった
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ペンキ屋(プロフ) - おもしろいです。更新…更新ありますか…続きと結末が気になります！ (2019年6月7日 4時) (
レス) id: 6685446620 (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ - とても面白いです。更新応援しています。 (2018年8月10日 10時) (レス) id: 458361e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
アテナ - 相澤先生マジかっこいい！ 更新楽しみです！ (2018年4月11日 17時) (レス) id: bb0da9510f (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - これからも頑張ってください！更新楽しみにしています！ (2018年4月3日 2時) (レス) id: 5460fa1ff4 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。これからも続き楽しみにしてるので更新頑張ってネ。 (2018年3月22日 13時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：古事記くん | 作成日時：2018年3月22日 0時
