貴方の傍に-4-【銀魂】

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依頼人みち子の旦那の元で働いていた猿飛はただ神楽達に巻き込まれただけだった。

外見はいい猿飛を見たみち子は旦那に跨り、何度もビンタをし、責め続ける。

「このスケベ野郎がぁぁ!!!!!!」

「奥さん落ち着いて!!!」

それでも旦那は浮気などしていないと述べる為、神楽は猿飛の肩を組み、銀時らしく問いかけた。

すると、核心に近づく内容が猿飛の口から述べられた。

なんでも最近、元御庭番衆の脇と猿飛曰くフガフガした感じになっていたそうだ。

「さっちゃんさん、銀ちゃん風邪ひいてるから布団に潜りこまないで……」

「弱っている時こそチャンスなのよ!!!
風邪ひいてる時って寂しく感じるじゃない!!!
寂しい時こそ人肌、この素晴らしい身体で銀さんを暖めてあげるわ!!!」

「余計治んないし、伝染るから止めてあげて……」

銀時は思った。
この風邪は本当に長引くだろうと。


神楽達は猿飛の証言を頼りに再び銀時のバイクに跨り、証拠を集めに行った。
喜杏は先程まで走り回っていた子供達とあやとりで相手をする。
お姉ちゃんしたことないの？と馬鹿にされてる気分だが、我慢し相手をし続ける。

「で、どうなの実際のところ」

「やってませんよ」

銀時の傍で横たわっている旦那は浮気などしていなかった。

今年で結婚十周年ということで、旦那は花びらでみち子の似顔絵を送ろうと計画していたのだ。
花屋を営んでいる脇の所に毎日空いた時間通い、少しずつ作っていたらしい。

ボコボコに殺られても、愛していることに変わりはなかった。
浮気など以ての外である。

「凄くいいと思う……」

「でしょ？だから毎日頑張ってなのに、なんでこうなるんだか」

その話を聞いた銀時は胸糞悪くなり唾を吐いた。
性格悪いのが丸わかりである。

「あんたも隅に置けないねぇ。中々粋な事するじゃねぇかﾁｯ」

「銀ちゃん……」

「舌打ち聞こえたんですけど。浮気の話の時、あんなに楽しそうだったよね？」

その花屋に神楽達が向かったことは、旦那の力作である絵を持って帰ってくるかもしれない。
それを渡せば、浮気でないことが立証される。

喜杏もその場面を見たくなり、銀時達と共に襖から顔を覗かせると、タイミング良く二人が何かを手にしながら帰ってきた。

「奥さん、旦那さんからの贈り物です……」

スっと前に出されたのは、ある程度目と鼻と口が分かる偉いシンプルな似顔絵(といえるのかわからない)だった。

あ、絶対何かやらかしたな。

銀時と喜杏は真顔になった。

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