貴方の傍に-4-【銀魂】

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天気のいい今日。
屋根の修理の依頼を受け、立派な料亭へと朝から足を運んでいた。

手入れされている庭園から鹿威しの音が鳴り、雰囲気を醸し出している。

それに似合わない金槌の音が止み、銀時は咥えていた釘を取った。

「姉貴が朝帰り？」

再び、金槌を叩き屋根を直しながら新八へと視線を向けると、浮かない顔色をしていた。

「そうなんです。朝帰りっていうか仕事柄朝帰りなんですけど……、今日はいつもよりさらに遅く帰ってきて。
僕と目を合わせずに着替えてまた出ていきました」

「新八、そういう時はなぁ、黙って赤飯炊いてやれ」

「やめてくんない!!!」

聞いた俺が馬鹿だった。
いつもより遅い朝帰りなんてアレだろ？男とアレだろ？
そういう時は察してやんねぇと。

「姉上は結婚するまでそーいうのはないです!!!シバキ回しますよ!!!」

「将来結婚すると決めた相手なら分かんねぇだろ。シバキ回しますよ、コラ」

「そんなもんいねぇもん!!!認めねーもん僕!!!」

「シスコンも大概にしなさいよ、新八君。君と姉上は法律上ら結婚出来ないんだよ？
姉上も漸くお前という重い鎖を引きちぎって甘美な大人の世界に翔こうとしてんだよ」

二人が言い合ってる中、喜杏は神楽を必死に止めていた。
さっきから屋根を修理するどころか、金槌で屋根を突破っているからだ。

「神楽、他のことしよ？神楽にもっと向いてること、あると思う」

「大丈夫ヨ、ちょーと力加減間違えただけアル。
あ」

ドン!!!

いやいや。
あ、で済む問題じゃない。
さらに仕事が増える上、下手すれば依頼金貰えなくなる。

お願いだから大人しくしてて欲しい。

銀時は金槌を一旦置き、固まった腰を解しながら立ち上がる。

「そういう時弟はもう黙って赤飯製造マシーンになるしかないだろ」

「銀さんはこんな思いになったことないから言えるんでしょうが!!!」

「何言ってんの、俺だってあるよ。そんときは黙って赤飯炊いてたって」

「銀ちゃん！私達も大人になれば赤飯食べれるアルか!?」

「お前らは泣きながら豆パンでも食ってろ」

太陽も真上に到達していた。
三日間、三食豆パン。飽きたのは事実だが、安く大量に買えたのも事実なのだ。
同じ味をひたすら食べる。

「あ、腐ってるやつもあるから、気をつけてね」

「おー」

「ちくしょー誰だ……。一体誰と……、まさか


近藤さん!?まさかあのゴリラと!?」

ついに頭がやられたか、新八。と銀時と喜杏は思ってしまった。

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