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日も落ち、江戸の煌びやかな明かりが灯らない場所はどんどん暗くなっていった。
江戸は本当に事ある度に何かおこる場所だ。
静寂に包まれた中、足音がバタバタと大きく近づいてくる。少女は物陰に隠れ息を潜める。
｢いたか｣
｢いや｣
｢ガキ一人だ。アレを見られたんだ。急げ｣
数人の足音はここからどんどん離れていき、安堵の息を堪らず漏らした。
奴らが行っていたのは恐らく武.器の取引だろう。しかし少女にとってそんなものに興味がなく、あるのは金.品のみだ。
少女は珍しくしくじってしまったのだ。
気配を消し機会が来たら奪い離れようと思っていたが、数日の疲れが蓄積されていたのか目眩がおき音をたててしまった。
敏感になっていた奴らの下っ端がこちらに向かって直ぐに撃.ってきたのだ。利き腕を掠ってしまった。
ずっとここにいても危険だ。早く離れ……
｢みいつけた｣
｢!!｣
声と同時に刀は振り下ろされた。少女は持ち前の反射神経で避ける。しかし、少女の身体は地面に強く激突する。
仕方なく懐刀の持ち手に手を重ねるが、何故か躊躇してしまう。
何してるの？抵抗しないと。
浪士はまた刀を少女に向かって振り下ろそうとする。
ああ、やっぱりあの人のせいだ……。
これで終わるのだろうと諦めかけた瞬間、目の前で何か倒れた音がした。
顔を少し上げると前髪の隙間から見えたのは月明かりに照らされたあの時の銀髪の侍であった。
｢ガキに〇情してんじゃねぇよ｣
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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします！ (2020年4月30日 14時) (
レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました！面白いです、これから更新頑張って下さい！！ (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見ソウ | 作成日時：2020年4月27日 22時
