検索窓
今日:5 hit、昨日:29 hit、合計:166,863 hit

夏といえば45 ページ45

「緊急会議だ」

銀時は机に肘をつき、手に顔を置き、ただ事ではない顔つきをしていた。

それもそうだ。
万事屋、金欠状態である。

夏なのにあの祭り以外どこにも行けていない。

仕事も入らない。
だから金もない。

「まずいですよね」

「あぁ。あと数食分しかねぇ」

「それはまずいアルな」

「仕事探しに行かない社長がほぼ原因だと思うんですが」

ぐうたらと過ごした結果、こうなっているのも事実である。

まず始めに夏だからこそ稼げる仕事をどんどん出していこうとなった。

新八は屋台はどうかと聞くと、出店する前に破綻するのは確実。
出店出来たとしても稼げるかは別だ。

銀時はプールの監視員はどうだと聞くと、神楽が若い女に〇情するとこなんて絶対失敗すると言い出した。

喜杏は夏に関するものを頭に思い浮かべた。
すると、一つまだ出てないのがあった。

「……あ、お化け」

「肝試し、いいアルな!!!」

「いや、肝試しよりこっちだ」

結局、喜杏と銀時によって出された"拝み屋"になりきり稼ぐことになった。
勿論誰も霊のはらい方など知らない。

それっぽくやっていけば稼げるかもしれないだけだ。

変装し、拝み屋としてかぶき町で宣伝していると真選組が依頼してきた。

なんでも最近、屯所に霊が取り付いているのか隊士が何人も倒れるという不思議な現象が起こっているそうだ。

「おっしゃ!真選組に結構金出させんぞ」

「いや、危ないですよ銀さん。
顔見知りじゃないですか」

「そんなこと言ってたら何も出来ないネ!!!」

「それっぽくやるのがベスト、そう言ったの銀ちゃんだし」

山崎に案内してもらいつつ、合わせるためにどんな設定にするか話し合う。
ボロが出れば真選組に気付かれ報酬などないだろう。

屯所につくと局長である近藤が迎えてくれた。
土方は拝み屋を見ると、いかにも怪しい連中だと感じた。

「近藤さん、なんでこんな胡散臭い奴らに」

「早くはらってもらいたいだろ」

銀時は胡散臭いと言われたことに腹が立ったのか土方の後ろにと怪しい言い方をする。

神楽とゴニョゴニョと話した結果、あれはもうダメだと馬鹿にするように笑う。
今にも斬りかかろうとする土方を宥め、近藤は問いかけた。

「落ち着けトシ!
先生、なんとかなりませんか?」

「任せるネ。ゴリラ」

「アレ?今ゴリラ言った?」

「気の、せいです。ゴリラ」

「いや言ったよね?噛まずに言ったよね今」

46→←44



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
204人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします! (2020年4月30日 14時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました!面白いです、これから更新頑張って下さい!! (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年4月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。