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自分の荷物は守りきれ23 ページ23

喜杏は長髪の男の名を聞いた。

"桂小太郎"

穏健派の攘夷浪士としか耳にしたことない。
その男が銀時の友人とはどういう関係なのか喜杏はよく分からなかった。
それもそうだ。
まだ万事屋に来て日も浅く、桂と万事屋が関わった日にはまだ喜杏はいなかったのだから。

「入っても大丈夫だ。今はぐっすり寝ている」

桂は襖を開け、入りやすいようにしてくれた。
少しみていてくれ、席を外すといい桂はその場を離れていった。

中に入るとちゃんと処置された銀時が横になっていた。

良かった……。

あのまま桂が通らなかったら銀時は死んでたかもしれないのだ。
警戒はしていたがここまで丁寧に処置された姿を見れば信用出来る。

時計の音がやけに耳に入る。

銀時が起きてもこの怪我では無理だ。
一人で助けに行くしかない。

寝ている銀時から苦しげな声が耳に入った。

魘されている?
起こした方がいいのかな……。

喜杏は起こそうと手を伸ばすと、銀時はその手を掴み勢いよく起き上がった。
掴む力は強く声を漏らした。

「イッ……」

「はぁ…はぁ…、喜、杏」

銀時は掴む力を緩め大きく息を吐いた。
そしてハッと顔を挙げこちらに向くが痛みが走ったのか銀時は腰を曲げた。
喜杏は銀時の背中に手を置いた。

良かった…。

「…ッ、無事だったんだな。」

「ご、めん。神楽と新八、」

「馬鹿か。お前だけでも無事で良かった」

銀時は神楽と新八を助けにいこうと立ち上がった。
すると、障子がひらき桂が顔を出した。

「無理はするな銀時」

「ヅラ?……あぁ、お前が助けてくれたのか」

「俺の仲間が、な。春雨について調べていたときに偶然通り掛かっただけだ。

お前は知らぬだろうが、そこの童は顔色が真っ青だったぞ。

だからこそ無理はするなと言っている」

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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします! (2020年4月30日 14時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました!面白いです、これから更新頑張って下さい!! (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年4月27日 22時

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