コスプレするなら心まで飾れ19 ページ19
翌日、銀時達は電話での依頼を詳しく聞くためその家を訪ねた。
依頼内容は人探しであった。
徳川家に仕えている家の(ハムのような)娘が一週間も家に帰ってきていないらしく、警察にも相談できないことから万事屋に依頼したそうだ。
銀時達はその依頼を受け、目撃情報があったクラブに来ていた。
絶賛二日酔い真っ只中の銀時にとってクラブの光や音は更に気分を悪くさせるものだった。
代わりに神楽が店員である鳥の天人に聞き込みにいくが、神楽の聞き込みにほぼメリットなどないと等しいものである。
見たところ話が一切進んでなさそうにしかみえない。
新八は呆れながら銀時に声を掛けた。
「銀さん、神楽ちゃんに任せてたら永遠に仕事終わりませんよ」
「情報、何も入ってない」
騒がしい中でも二人の声が銀時の耳にも届いた。
しかし、今の銀時にとって仕事などどうでもよかった。
頭も腹も調子が悪いのだ。
早く終わらせるか適当に終わらせるかして自分の布団で横になりたい。二日酔いから解放されたい。
それしか頭にないのだ。
年頃の女のことである。
どこか男の家に上がり込んだりしているのではないか。
それか見た目が見た目なのだ。巨大なハムを作られてる機械に巻き込まれたのかもしれない。
金持ちによくあることだろう。
完全に仕事を舐めてる様子ということは新八と喜杏はひと目で分かった。
それに加え、腹の調子が悪いと言い出し新八達に仕事を擦り付け席をはずれた。
新八はとめようと席を立った瞬間、後ろから歩いてきた天人にぶつかってしまった。
「あ、すみません……」
咄嗟に新八は謝った。
しかしその様子が気に食わなかったのか天人は見下すように新八に視線を送る。
「小僧、どこに目をつけてんだ」
そう言った天人は新八に手を伸ばす。
新八は身体が固まってしまい動けずにいた。
喜杏はその様子を横目で見、懐刀に手を伸ばした。
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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします! (2020年4月30日 14時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました!面白いです、これから更新頑張って下さい!! (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年4月27日 22時