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そらるside
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力強く彼女を抱きしめる。
もうどこにも行かないように、強く。
『…バカ。
そらるさん、バカ。
私だって独占されたいし、独占したい。
ねぇ？
これって、ワガママ？』
そ「ワガママじゃないよ。
仕事は仕事だから、それ以外の全部、独占してよ。
俺の頭の中は元々、Aでいっぱいだけど」
そう言いながら、更に強く抱きしめると背中を叩かれた。
『…苦しい、離して』
そ「ごめん」
でもその顔には、柔らかい笑顔が浮かんでいた。
俺の、大好きな笑顔。
そ「帰ろ、A」
『待って、荷物、持ってこなきゃ』
そ「そっか」
幸せだな、と柄にもなく鼻歌を歌ってみた。
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作者名：てぃー | 作成日時：2019年10月21日 0時
