魅惑的な君と【そらる】 (ページ4)

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そらるside

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今日は打ち合わせの為に久々に電車に乗る。

アプリで時間を調べると、少し早く駅に着いてしまったらしい。

仕方がないのでベンチに座ってスマホをいじる。

周りを見渡すと、スーツを着たサラリーマンや学生。

みんな毎朝大変だな、と他人事みたいに考えてみる。

すると、隣に座っていた女性が急に立ち上がった。

時間になったらしい。

ヒールのあるパンプスをコツコツと鳴らしながら去って行った。

ふと空いてしまった隣の席を見てみると、黒い小さめのバッグがあることに気づいた。

もしかして、さっきの…。

見渡すと、先程の女性は1番後ろのホームに並んでいた。

いや、速い。

あのヒールでもうそこまで。

電車が来る前に渡さねばと、小走りで彼女の元へ向かった。

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これが、俺と貴女の出逢いだった。

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