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そらるside
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最近彼女の様子がおかしい。
ぼーっとしていて、何かを考え込むことが増えた。
仕事のことで悩んでいるのか。
それとも原因は別にあるのか。
俺にはそれすらも分からなかった。
そ「水族館とかどう？」
『…』
そ「…A？」
今だって、話していたのに答えないA。
『ごめん、なんだっけ』
そ「だから、明日のデートの場所決めてるんでしょ」
『そっか、そうだね』
一緒に過ごして日は浅いけど、業務用の笑顔かどうかは分かる。
そ「A、最近おかしいよ。
なんか悩みでもあるの？」
『大丈夫だよ、なんでもない』
そ「嘘。
仕事のこと？」
問い詰めると、彼女は急に俺の腕を掴む。
『なんでもないから。
…そらるさん、抱いて？』
そんな悲しそうな彼女の笑顔を、俺は初めて知った。
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作者名：てぃー | 作成日時：2019年10月21日 0時
