魅惑的な君と【そらる】 (ページ13)

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そらるside

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初めて会った人の家に来たら、誰だってこうなるのだろうか。

彼女はちょこんと体育座りをしながら、周りをキョロキョロと見渡していた。

小動物みたい。

凛としている印象だった為、ギャップに驚いた。

そ「コーヒーどうぞ？」

『ありがとう…あったかい』

そ「ね。
冷えちゃったよね」

マグカップを両手で包むように持った彼女は、顔がほとんど隠れてしまっている。

かと思えば、急にカップを置いた。

『そう言えば、そらるさんの彼女さんとか大丈夫です？
私気が遣えなくて…』

そ「大丈夫、いないから」

残念なことに、もう何年もいないな。

そ「Aさんこそ、初対面の男の家に上がってもらっちゃて彼氏大丈夫？」

『私も、いないから…』

そ「良かった」

いや良かったってなんだ。

失礼かも、と思ったが彼女はまつ毛を伏せて笑っていた。

綺麗だと思った。

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