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まふまふside
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そらるさんに強く言われ、みかを追いかけた。
Aのことが心配だったけど、そらるさんが側に居れば大丈夫だろうか。
そんなことを考えていると、中庭に1人佇むみかを見つけた。
ま「みか!!」
み「…まふくん、遅い」
後ろ姿からは、表情は見えなかった。
み「どうして直ぐに来てくれないの!?
ライブ中断して来てよ!!
この間の打ち合わせの時も、終わってからだったよね!?」
ま「それは仕事だから…」
言っている途中で、俺の言葉は遮られた。
み「私から逃れられないって言ったよね!?
そらるさんよりも、ファンよりも、ライブよりも、仕事よりも。
…Aよりも私を1番に考えてよ!!
どうしていつもAなの…!?」
ま「ごめん、それはできない。
Aのことが好きだから。
怪我のことは、一生償わなければいけないと思ってる。
本当にごめんなさい。
…でも、Aよりもみかを優先することは、もうできない。
俺のせいで、たくさん傷つけてしまったから」
みかは振り返って、俺に向き直った。
み「…本当は知ってた。
まふくんがAのことを好きなのも、怪我のことを本気で償おうとしてくれてるのも、全部。
その優しさを利用してAにいじわるした、まふくんを困らせた。
…もう、怪我のことは良いから」
俺の横を通り過ぎるみか。
その後ろ姿を見ようと振り返ると、いつから居たのかAが居た。
みかはAの横も通り過ぎたが、やがて止まった。
そして顔も見ないまま、小さな声で確かに言った。
み「…ごめんなさい、A」
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てぃー(プロフ) - shioriさん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただいたのは初めてで、とても嬉しいです!いつになるかは分かりませんが、次回作で戻ってきたらまたよろしくお願いします♪ (2020年2月2日 8時) (レス) id: aa4b1146ea (このIDを非表示/違反報告)
shiori(プロフ) - お疲れ様でした!てぃーさんの作品めちゃくちゃ大好きです!また、戻ってきてくれること願ってます! (2020年2月1日 9時) (レス) id: f06d85eb8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てぃー | 作成日時:2020年1月13日 21時