エナをもつ陸の少女【凪のあすから】 (ページ4)

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3話ページ4

ピピーッ

その音に反応したのか2人とも私の近くに来て、窓を覗き込む

どうやら、ランニングをしているみたい
紡……速い

まなか「あの人…」

ちさき「速いね」

まなか「陸の上を泳いでるみたい……」

向井戸さんのあまりにも予想外の言葉にビクついてしまう
いや、何故私がビクつく…

まなかちゃんは海がなびくような目を輝かせていた

その後、紡と……先島くん…がぶつかって倒れたみたい

あ、そういえば今日家に帰ると美海が帰ってくるのが遅かった
この頃最近多い

キーンコーンカーンコーン…

授業が終わり、皆それぞれ帰る頃だ

いつも紡と帰っているけど男子は木工室、下駄箱で待っとくことにした。そんなこんな考えて学生鞄に教科書を詰めていると女子生徒が向井戸さんをいじっていた

「わ〜、肌ピカピカ光ってる〜」

「本当だ〜」

「脱皮したコンビニ弁当みたい」

ちさき「ちょ、ちょっと……

辞めてください！」

「なに？ちょっとぐらいいいじゃん」

私も少しいや、無性に腹が立ったから言い返そうと思って女子たちに方向を変えたら…

紡「何やってんの」

紡だ

「……………」

まなか「〜〜っ…！痛っ！」

ﾌﾟｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙ！！！！

向井戸さんが椅子に膝をぶつけて……なんの音？

「何今の」

「おなら？」

ちさき「まなか！」

向井戸さんがつき走っていた…
状況が掴めない

その後、私と紡は普通に下校してる…けど

紡「気になるか？」

『別に…』

紡「いいと思った」

『なにが』

紡「さっきAが女子たちに立ち向かおうとしたの」

『私、なにもしてない』

紡「しようした」

『……腹が立ったから私も持ってるし……エナ』

紡「…そうか」