狼に喰べられそうです【歌い手】

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日曜日には引越しの準備を終え、今は新しい家に向かうために、電車に３時間ほど乗る。


モブ「ｷｬｰ///あの人かっこいい！(小声)」


モブ「どーする！声かける！？(小声)」


なんだか周りの女性が騒いでいる。


僕は歌い手だし、耳がいいんだ。


あ、ご紹介が遅れました、二年前から【梨】という名前で歌い手と、少々音楽をさせて貰っています。


よければ、以後お見知りおきを。


でも、誰のことを見てイケメンと言っているのかは分からない。←


ちょっと後ろを見てみたりする。


ジャニーズのポスターが貼ってあった。


あぁ、これの事か。←


話しかけるのはちょっと…。←←←


まぁ、人それぞれですからね。


そんな事を考えていたら、90くらいのお婆さんが電車に乗ってきた。


お婆さん「ゲボ、ゲボ。」


辛そうに立っているお婆さん。


僕は別にコミュ症とかではないため、自分の席を立ち、お婆さんに声をかけた。


「お姉さん、お辛いなら、席に座ってください。」


お婆さん「ありがとう、ありがとう。」


「いえいえ、大丈夫ですよ。」


席に座らせ、僕はドアの近くに立った。


気がつけば３時間なんてあっという間に過ぎていて、目的の駅に着いた。


軽くお婆さんに礼をして電車を降りた。




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今は家の前にいる。


母さん、随分でっかい家だね←


20部屋近くありそうなくらいでっかい。


僕は、家を軽く探索し、１階はお客さん用。


２階は僕の部屋と録音室、プライベートルーム、あとは、趣味のピアノの部屋とした。


３階はすべて空き部屋となった←


その日は疲れて、ご飯を食べてお風呂に入って直ぐに眠りについた。


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その頃、パズルのピースは粉々になっていた。

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