イレイザーは先生兼保護者【ヒロアカ】2 (ページ10)

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・だってお兄ちゃんが…！ページ10

「かっこいいなあかっこいいなあ

……ところでヒーロー 本命は俺じゃない 」
『…イレイザー!!!』

馬鹿じゃないかって言われそうだけど、見て見ぬふりをする方がよっぽど私の中では馬鹿みたいでしょうがなかった

だってお兄ちゃんがこのままだとまずい気がするから
今動けるのは私だけなんだから

それに、一応考えはある
考え無しに脳みそ敵に突っ込んでる訳じゃない
手で触れられれば勝機があるから

でも

世の中そう上手くはいかない

「脳無」

触れる前に片腕を掴まれた
バキｯべキｯｸﾞﾁｬグチャ
『ああﾞあﾞあﾞｯ!!』

「まぁいいや君、邪魔だから」

左腕を掴まれたままおもちゃのように振り回され地面に叩きつけられる

『うぐッ、うﾞぅ…』

いたい痛い全身が痛い
左腕が燃えているように熱い

でも、アイツに触れた

これで

「脳無、次」
冷酷な声が響く
お兄ちゃんがいとも簡単にねじ伏せられていく

だめだよ

お兄ちゃんが死んじゃう

動け

今、動かなきゃ

今こそ ”Plus Ultra”でしょう！？

グッと力を込めて身体を起こす
手だらけ敵は私が行動不能だと思っていたようで「まだ動くのか」と呆れたように言う
多分血まみれなんだろうけど

”重力、ほぼ０まで小さく”
『ぁあﾞッ！』

もうほぼない余力全てをかけて自分が叩きつけられた時にできたであろう拳大のコンクリート片を脳みそ敵に投げた

当たった
と同時に、ものすごい速さで脳みそ敵はUSJのドームの壁まで飛んでいった

『う、上手くいっ、た、ぁ…』

力が抜けて床に倒れ込む

「は？おい嘘だろなんだよお前
クソッ計画が狂った

…まぁいい、脳無はそのうち戻ってくるだろ」

－相澤side－

なんだ？
”脳無”とやらが陽ちゃんのおかげで吹っ飛んだのか？

視界が霞む

陽ちゃんはどうなった？

クソッ
生徒に、妹に助けられて、何がヒーローだ！