・ 第二関門、第三関門 ページ23
後方のあちらこちらで大きな音がする
『ゔぅ…』
音がうるさいな
予期しないのは結構ドキドキする
しょうがないけど、予防でヘッドホンつくろうかな…
一日中、消さずに使えばいいし
ペンも持ち込み禁止だから指の皮膚を少し切って赤いヘッドホンを描く
第二関門に着く前に…″ヘッドホン″
『よっしゃ、いけるぞぉ』
《オイオイ第一関門チョロイってよ！！
んじゃ第二はどうさ！？
落ちればアウト！それが嫌なら這いずりな！
ザ・フォーーール！！！》
『ははっ…なんにも怖くないもんねっ！』
張られた縄も底なしの穴も関係無しに走って越えていく
でも常時個性発動はかなり体力的にキツい
轟くんに引き離されてスローペースになっていることに気がついた
かっちゃんもすぐ後ろに迫っている
走れ！とにかく後のことはいいから走らなきゃ！
《さあ先頭2人は難なく一抜けしてんぞ！！
先頭が一足抜けて下は団子状態！
上位何名が通過するかは公表してねえから安心せずにつき進め！》
『…はぁ、はぁ』
上位5人とかはさすがにないと思うけど…
まだ…まだ！
《そして早くも最終関門！！
かくして、その実態は…
一面地雷原！怒りのアフガンだ！！
ちなみに！威力は大したことねえが音と見た目はド派手だぜ！》
『音…！』
ヘッドホンを耳に押し当てて、覚悟を決めた
足場は最小限に抑えて、轟くんに近づいて追い越す
氷の妨害が来るが個性を発動する以外には問題にならない
けど、走っても走っても数mの差しか出来ない
BOOM!
爆「はっはぁ俺は関係ねーーー！
てめェ宣戦布告する相手を間違えてんじゃねぇよ！」
轟「っ」
『げ』
もうかっちゃん来たのか！
轟くんとかっちゃんが引っ張り合い先に進もうとする
さらに轟くんからの妨害の頻度が増えていく
《ここで先頭2人に爆豪がー！！！
喜べマスメディア！！おまえら好みの展開だああ！！》
《後続もスパートかけてきた！！！
だが、引っ張り合いながらも先頭3人がリードかあ！！？》
『ｯゔゔ…！』
ヘッドホン越しでも響く大きな爆音に足が止まってしまう
《後方で大爆発！！？何だあの威力！？
偶然か故意か
A組 緑谷 爆風で猛追ーー！！！？
っつーか！！！
追い抜いたあああああー！！！》
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作者名：文旦 | 作成日時：2022年11月30日 3時
